切ない話:でーじ温かい中学校の先生との思い出さー

でーじ温かい中学校の先生との思い出さー

🌺 沖縄 に変換して表示中
私がその先生に出会ったのは、中学一年の春だったさー。

先生はうちのクラスの担任で、でーじ明るくて元気でいつも全力だったさー。
でも、怒るときは本気で、机をバンって叩いて大きな声を出すから、でーじびっくりしたさー。
でもね、すぐに大好きになったさー。

―この先生が担任で、ほんと良かったさー―
そう感じる出会いって、人生でなかなかないさー。

中学一年の後半になったとき、私はいじめにあったさー。
どんな内容かは今でも誰にも話してないけど、毎日がでーじつらかったさー。
でも、誰にも言えなかったさー。
小学校の頃のこともあって、どうせ話しても変わらんって思ってたさー。

―どうせまた同じことの繰り返しさー―
そうやって諦めて、私は黙ってたさー。
時間が過ぎるのをただ待ってたんだよー。

ある日、先生に呼ばれて職員室に行ったさー。
そしたら先生、いつもと違う顔して迎えてくれたさー。

―いじめのこと、聞いたさー―

誰かが話してくれたみたいだったさー。
私はもう観念して、全部話したさー。
先生はうんうんって頷いて、顔をしかめたり、拳をぎゅっと握ったりしながら、ちゃんと聞いてくれたさー。

―大体、わかったさー―
―彼らには、しっかり言っておかないといけないさー―

その言葉に、私はでーじホッとしたさー。
「話し合い」じゃなくて、ちゃんと相手に強く言ってくれるんだって思って、正直、でーじ嬉しかったさー。

だけど、次の先生の言葉が、胸にぐさっときたさー。

―…なんで、黙ってたのさー?―

追及とか責める感じじゃなくて、ぽつんとつぶやくみたいな声だったさー。
私は何も答えられなかったさー。

―気づいてあげられなくて、ごめんね―

それはでーじ静かで、優しい声だったさー。
胸がぎゅーっとなったさー。

気づけなかったのは先生じゃないさー。
言わなかったのは私だったさー。
ごめんねっていう気持ちと、先生の温かさで、何も言えなくなったさー。

顔を上げたら、先生の目に涙が浮かんでたさー。
その涙、今でも忘れられないさー。

いじめはあっという間に解決したさー。
加害者たちは先生からでーじ叱られて、それからはおとなしくなったさー。
先生は、私が望んだ通り、親には何も言わなかったさー。

―面倒なことにはしないさー―
その気遣いが、でーじ嬉しかったさー。
最後まで、ちゅら先生だったさー。

中学二年になってからは、先生とほとんど話すことなくなったさー。
でも、廊下ですれ違うたびに、なんだか胸がちくっとしたさー。

あのときの先生の涙。
その涙は、中学を卒業した今でも、私の心に残ってるさー。

きっとこれからも、ずっと忘れないさー。
読了
スワイプして関連記事へ
0%
ホーム
更新順
ランダム
変換
音読
リスト
保存
続きを読む

コメント

まだコメントがありません。最初のコメントを投稿してみませんか?

記事要約(300文字)

ダミー1にテキストを変換しています...

0%
変換中