○病院・分娩室(深夜)
(薄暗い照明。
ベッドに横たわる主人公・美咲(32・小柄で明るい性格)。
傍には夫・健一(33・真面目そう)、助産師・佐藤(50代・ベテラン)、義父(60代・穏やか))
N:(静かに)
出産のイメージトレーニングでは、静かに呼吸を整え、いきみを逃す自分を想像していた。
でも、現実は──想像よりずっとドラマチックだった。
SE:静かな病院の空気、時計の秒針が響く
(美咲、額に汗を浮かべて)
美咲:(顔をしかめて)(叫ぶように)
痛い!痛い!痛ーい!!……フゥー!フゥウ――ウ!!!!
SE:美咲の叫び声が病院に響きわたる
義父:(廊下から顔を出して)(苦笑しながら)
美咲さん、その声、玄関まで聞こえてるよ。
美咲:(息を切らしながら)(どこか開き直った表情で)
病院休みだし、誰もいないから、大丈夫ですっ!
(健一、手を握りしめて見守る)
(BGM:緊張感あるピアノ)
(美咲、急にハイテンションに)
美咲:(目を見開いて)(叫びながら)
イヤッホー!陣痛きたー!アハァハハ八!!ゴッリッラッ!ゴッリッラッ!
SE:健一、驚いて思わず目を丸くする
健一:(小声で)(美咲の耳元で)
……大丈夫、落ち着いて、深呼吸。
(美咲、助産師・佐藤に黄緑のテニスボールを差し出す)
美咲:(真剣な顔で)(声を震わせて)
こっ……これ、ガチャピンの先っちょ!指の先っちょ!!
佐藤:(優しく微笑んで)(手を取る)
はいはい、それで腰を押しましょうね。
美咲:(キラキラした目で)(助産師を見つめて)
助産師さん、キラキラしてますぅ!だから早く子宮口拡げてぇえぇぇ!
佐藤:(困ったように笑って)(背中をさする)
もう少しですよ、美咲さん。
頑張って。
SE:陣痛の波、荒い呼吸音
(美咲、痛みのピークに達し、涙をこらえて)
美咲:(叫びながら)(涙声で)
無理無理!もう出る!出てるよぉ!
(健一、美咲の手を強く握る。
美咲、必死で夫にしがみつく)
美咲:(泣きながら)(愛を込めて)
愛してる!!愛してるから、二人目はあなたが産んでえぇえぇぇ!
健一:(うろたえながらも、優しく頷く)
(佐藤、静かに指示を出す)
佐藤:(優しく)
はい、いきましょう。
次の波で、赤ちゃんに会えますよ。
SE:新しい命の産声
(美咲、ぐったりしながらも微笑む)
美咲:(涙を浮かべて)(遠くを見つめて)
……赤ちゃん、可愛い。
(カメラ、ゆっくり美咲の顔にズームイン)
N:(優しく)
こうして、叫びと笑いに包まれた、美咲の“はじまりの日”は幕を開けた。
(BGM:静かに、温かい曲調へ)
(画面フェードアウト)
笑える話:叫びと笑いと、命のはじまり 〜ドラマチック・バースデイ〜
叫びと笑いと、命のはじまり 〜ドラマチック・バースデイ〜
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