「謎の“136”からの電話」―大学生が深夜の着信から廃墟で白骨遺体発見、不可解な出来事の全貌

【リード】
2022年春、関東地方のある実家で、大学生の男性（当時20代前半）とその兄が奇妙な体験をした。
深夜、見覚えのない番号「136」からの電話をきっかけに廃墟で白骨遺体が発見され、男性は不可解な現象に悩まされた。
なぜこの出来事は起きたのか。
現場の証言と関係者への取材をもとに、その一部始終を追った。

【不可解な着信から始まった異変】
4月某日、深夜1時過ぎ。
実家で兄弟の部屋を共有していた大学生のAさん（仮名）は、友人との飲み会の帰りで帰宅後すぐに眠りについた。
だが、Aさんの携帯電話から「ヴーン…ヴーン…」とバイブ音が鳴り響き、熟睡していた兄（Bさん、仮名）も目を覚ました。

着信履歴には「136」とだけ表示されていた。
警察の関係者や通信キャリアのサービス窓口によれば、「136」は一般には通話履歴確認の自動サービス番号であり、直接着信することはないという。
その異様さに戸惑いながらもAさんは電話に出た。
「亡くなっている人の住所を教えるので、そこへ行ってほしい」との指示を受け、Aさんはその住所をメモした。

【廃墟で発見された白骨遺体】
翌日、Aさんは友人2名とともに指定された場所を訪れた。
そこは人里離れた廃墟であり、内部を探索したところ白骨化した遺体を発見。
同行した友人が110番通報し、3人は警察署で事情聴取を受けた。

地元警察によれば、遺体は若い女性とみられ、死因は「首吊りによる窒息死」。
発見時には既に死後長期間が経過していた。
現場からは身元を特定できる所持品などは確認されず、建物の所有者や関係者も既に他界しており、事件性の有無を含めて詳細は不明のままとなった。

【発見者に襲いかかった不可解な現象】
遺体発見後、Aさんの様子に異変が現れた。
兄のBさんによると、「テレビ画面に女性の影が映る」「日常生活の中で女の影が見える」などの言動が頻発し、次第に外出や入浴を拒否するようになったという。

「最初は気のせいかと思ったが、録画映像には影が映っていない。
弟だけが“見えている”と訴えていた」とBさんは振り返る。
家族は神社での祈祷や知人の紹介による除霊など複数の手段を試みたが、症状は好転しなかった。

除霊を担当した霊能者グループは取材に対し、「非常に強い念の存在を感じたが、何を求めているか会話が成立せず、成仏には至らなかった」と説明する。

【現場供養で不可解な現象が終息】
打つ手がないまま事態は長期化。
兄Bさんは再び廃墟を訪れ、現場で線香と花を手向けて「どうか成仏してほしい」と祈った。
その数日後からAさんの異常行動は急速に沈静化したという。
「気のせいかもしれないが、それ以来“影”の訴えは止んだ」と家族は話す。

【背景と専門家の見解】
電話番号「136」について大手通信キャリア広報は「発信専用ではなく、ユーザーに直接発信することはあり得ない」と説明。
事件に詳しいジャーナリストの田島健一氏は、「廃墟に遺体が放置されたまま発見が遅れるケースは少なくない。
今回のような超常的現象の報告は稀だが、遺体発見者や関係者の心理的負担は大きい」と語る。

【今後の展望】
本件について警察は「事件性は低いものの、身元不明遺体の情報提供を呼びかけていく」としている。
Aさんの家族は「今となっては、誰もが見過ごしていた遺体の存在を知るきっかけになったのは不思議だ」と語る。

廃墟や孤立した場所での遺体発見が社会問題化する中、今回のような“不可解なきっかけ”による発見事例は稀有だ。
心理学や民俗学の専門家からは「供養や慰霊による心の平安が現実の症状改善につながる場合もある」との指摘がある。

今後も類似事例の検証や、遺体発見者の心理的ケアの重要性が問われることになりそうだ。