「新婚の教師夫妻が小学生に不可解な行動」――昭和期の集合住宅で何が起きたのか
1970年代半ば、関東地方のとある集合住宅で、小学2年生の男子児童(当時)が新婚の教師夫妻から不可解な行動を受けていたことが、本人への取材で明らかになった。
子どもを取り巻く安全が問われる中、数十年前の“異変”の実態と背景を探った。
■隣人の新婚教師夫妻に親しみ
被害を語ったのは、当時小学校2、3年生だったAさん(仮名、50代)。
Aさんの家族は、集合住宅に暮らしており、隣には新婚の教師夫妻(ともに小学校教員)が入居してきたという。
夫妻は温厚で、Aさんもすぐに心を許した。
「よく遊びに行きました。
先生たちは優しく、安心していました」とAさんは振り返る。
■“こたつで目覚めると”…不可解な行為
ある日、Aさんはいつものように夫妻の部屋を訪れた。
詳細な状況は記憶が定かでないが、気がつくとこたつで眠り込んでいたという。
だが、「早く早く」という呼びかけで目を覚ますと、教員夫妻が細いロープのようなものでAさんを縛ろうとしていた。
Aさんは驚いて抵抗し、必死に逃げだしたと語る。
「奥さんが『顔が赤くなってきたわ』と笑いながら言ったのを覚えています」。
Aさんはすぐに自宅に戻り、以後夫妻の部屋を訪れることはなかったという。
■動機や真相は不明のまま
夫妻がAさんに対し、なぜそのような行動をとったのかは判然としない。
Aさんは「もしあのまま縛られていたらどうなっていたのか、今も気になります」と胸の内を明かす。
近隣住民や当時の関係者からは、夫妻に関する問題行動の証言は確認できていない。
また、当時は児童に対する教育現場や家庭内の安全意識が現在ほど高まっていなかった背景も指摘される。
■専門家「行為の意義は不透明」
子どもの安全や虐待問題に詳しいNPO法人代表・小川理恵氏は「詳細が不明なため断定はできないが、子どもに対し説明なく身体的拘束を試みることは、現代の教育観や児童福祉の観点からは問題がある」と述べる。
「当時の社会では、子ども同士や大人との関わり合いが今よりも曖昧で、境界線が不明瞭だった可能性もある」と話す。
■今後の課題と読者への問いかけ
本件は数十年前の個人的な体験だが、昨今、家庭や学校、地域社会での子どもの安全確保の必要性が再認識されている。
Aさんのような記憶が、今後の教育現場や地域の見守り体制づくりにどう生かされるべきか。
読者の皆さんは、身近な大人と子どもの関係性について、どのように考えるだろうか。
怖い話:小学生が新婚教師夫妻に“不可解な行動” 家族住宅で何が起きたのか
小学生が新婚教師夫妻に“不可解な行動” 家族住宅で何が起きたのか
📰 取材記事 に変換して表示中
読了
スワイプして関連記事へ
0%
記事要約(300文字)
ダミー1にテキストを変換しています...
0%
変換中
コメント