■【起】〜オカルト趣味が呼び寄せた不穏な誘い〜
───────
俺は昔からオカルトが好きで、怪談や心霊スポットの話には目がない。
そんな俺に、普段はあまり話さない友人Aが急に近づいてきた。
正直、Aの彼女を奪った過去があるせいで、少し気まずい――もっとも、Aはまだそのことを知らない。
そんなある日、Aが唐突に話しかけてきた。
■【承】〜夜中の神社、“幽霊”の誘惑〜
───────
「俺、○△神社で幽霊を2回見たんだ。
おまえ、近所だろ?夜中の1時は避けたほうがいいぞ。
」
普通ならそんな話、昼間でも近寄らない場所だろう。
しかし、俺のオカルト心は逆にかき立てられ、「今夜こそ見てやる」とワクワクが止まらなかった。
○△神社は山あいにひっそりと佇む。
通常は50段の石段を登るのだが、俺には林を抜ける裏道がある。
幽霊をこっそり目撃したい俺は、迷わずその秘密のルートを選んだ。
■【転】〜階段の上の“影”と狂気の瞬間〜
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時計を見ると、まだ約20分前。
“ちょっと早く来すぎたか”と周囲を見渡すと、階段の最上段に人影が浮かんでいた。
「霊キタコレ――!」
心臓が高鳴り、全身の毛が逆立つ。
だが次の瞬間、その人影が不自然に身を隠す動きを見せる。
そして、よく見ると手には包丁――。
それは幽霊ではなく、包丁を握りしめたAだった。
■【結】〜恐怖の余韻と人間の本当の怖さ〜
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思わぬ形で“恐怖”の正体を目撃してしまった俺は、背筋が凍りついた。
オカルト趣味で幽霊を追い求めていたはずが、人間のほうがよほど恐ろしいと知る夜になった。
神社の静寂の中、俺の鼓動だけがやけに大きく響いていた――。
怖い話:未明の神社、静寂を裂く“恐怖”の正体とは
未明の神社、静寂を裂く“恐怖”の正体とは
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