「離婚」「新しい恋人」…母親の突然の決断に子どもたち困惑　年収1000万円家庭で何が起きたのか

専業主婦の母親が突然「離婚しましょう」と切り出した――。
6年前、首都圏在住のAさん（仮名、20代）は、家族の平穏な日常が突如揺らいだ瞬間をこう振り返る。
年収1000万円を稼ぐ父親は淡々と「いいよ」と応じたといい、兄妹2人は動揺と困惑の中で「嫌だ」と反対を示した。

■母親の突然の離婚宣言
Aさん一家で起きた出来事は、ある日突然だった。
Aさんの母親は専業主婦として家を守っていたが、家族そろっての食事の席で「離婚しましょう」と切り出したという。
Aさんによれば、父親は冷静に「いいよ」と答えたという。
母親は「今すぐは無理だけど、子供たちを連れて出ていく」と説明。
しかし、Aさんと妹は離婚に反対し、家族の形はそのまま続いた。

■6年後、新たな局面
時は流れ、6年後。
Aさんの母親は「まだ出て行けないけれど、新しい男性ができたから家に連れてくる」と家族に告げた。
さらに「家の鍵は返さない。
妹が大学を卒業するまで養育費を支払ってほしい」と続けたという。
Aさんと妹はこの申し出に困惑し、妹は「父親のところにいる」と意思を明らかにした。
一方、母親は「親権は私だ」と主張し、「新しい男性と1部屋しかない部屋に住むから妹も来てほしい」と要求したという。

■親子間の意見の対立
Aさんと妹、父親はいずれも母親の主張に強い違和感を抱いたと話す。
Aさんは「母の言動は理解しがたい」と語り、妹も「父と暮らしたい」との希望を示した。
家庭内での話し合いは難航し、親子間の溝は深まったままだという。

■背景に何があったのか
離婚や親権を巡る家族の葛藤は、近年増加傾向にある。
厚生労働省の「人口動態統計」（2022年）によれば、離婚件数は年間約18万件に上る。
家計や子どもの進学、親権・養育費などを巡るトラブルが後を絶たない。
家族問題に詳しいカウンセラーの田中雅人氏は、「家庭内コミュニケーションの希薄化や、個人の価値観の多様化が背景にある」と指摘する。

■今後の見通しと専門家の見解
Aさん一家は現在も話し合いを重ねているが、解決の糸口は見えていない。
田中氏は「子どもの意向を尊重しつつ、第三者を交えた冷静な対話が必要」とアドバイスする。
今後、親子それぞれが納得できる着地点を見つけられるのか、注目される。

家庭内トラブルはどこにでも起こりうる。
読者の皆さんは、もし自分が同じ立場ならどのように行動するだろうか。