昔な、警備のバイトで夜勤してた時の話やねん。
普段は国道沿いの工事現場で働いてて、車めっちゃ多いし音もうるさくて、まじで騒がしい感じやったんよ。
でもな、ある日めずらし〜く裏道の現場に回されてん。
その裏道、めっちゃ細いし、水道工事で車通行止めやったから、夜はほぼ車ゼロ。
静かすぎて逆に落ち着くわ〜って感じやった!
国道沿いよりだいぶ静かやし、ひとりで妄想しながらのんびり仕事できるの、まじ好きすぎて最高やったんよ♡
しかも、その日はうるさい先輩もおらんくて、「うわ、ラッキーすぎ!」ってテンション上がったんやけど。
仕事内容も、工事現場に車入らんように見張るだけ。
神バイトすぎん?って思ってた!
住宅街の一方通行ばっかの区間やから、現場ひとりで立っといて、早朝になったら早番の人と交代〜って流れやってん。
とりま、近くのトイレと自販機チェックして、赤いピカピカ棒持って狭い交差点の角に立ってたんよ。
ここやったら、四方から車きても絶対見逃さんやろって思って、「今日ここでまったりしよ〜」ってなってん。
最初の1時間くらいで車2台だけ通ったんやけど、工事エリアに入ってくる車はゼロ。
平和すぎて草。
飲み会帰りっぽいサラリーマンが家帰ってくの見送ったら、人も車もぱったり消えて、めちゃ静か。
家々の明かりも時間とともにひとつ、またひとつ消えてって、街灯以外なんも光ないし「うわ、エモすぎ」ってなったんよね。
「え、今日サボり放題やん。
野良犬すらおらんとか激アツ」
ってひとりでボソッて言うてたら、聞き慣れん音が聞こえてきて「え、なに今の?」ってびびった。
工事中の区画見たら、パイロンで囲まれたマンホールのとこ、なんかめっちゃ雰囲気ヤバくてゾワゾワしたんよ。
よ〜く見たら、マンホールのフタ開いてて、そこに人影おるやん?!ってなって、ガチびっくり。
とっさに時計見たら、午前2時半とか。
こんな時間に作業員おるわけないやん。
まじで怖すぎ。
酔っぱらいが入り込んだんかな?とか、夜中にたむろしてる若い子の悪ノリなんかな〜?って色々考えたけど、とりま様子見にいくしかなくて。
ゆっくり近づいたら、なんか様子おかしいねん。
その人影、半身マンホールの穴に突っ込んだままピクリとも動かんし、穴の中ジーッて覗いてんの。
しかも薄暗いから見えにくいけど、なんかニヤニヤしてるっぽいし、まじホラーなんやけど。
男の人やった。
笑ってるような、でも全然動かんし、マンホールの中ガン見してて、意味わからん怖さ。
どうやって体支えてんのかも謎すぎて、ガチ不気味。
俺が近づいたら、赤いピカピカ棒の光がリズムよく男の顔照らして、まじでホラー演出やん。
でも男はこっち全然気にせんし、ずーっとマンホール見てるだけ。
なにこの状況、怖すぎぴえん。
暗闇に浮かび上がる男のシルエットと、赤黒い顔が交互に浮かぶの、まじ悪夢かよって感じで、ほんまに怖なってきた。
「え、何なんコイツ……」
って思った瞬間、男がゆっくり俺の方に首向けてきて!
目線も合わんし、顔めっちゃ歪んでて、笑ってんのか泣いてんのかもわからん。
ガチでやばすぎ。
でもな、めっちゃ敵意みたいなん感じて「え、ここおったらアカンやつやん」って本能的に悟った。
即逃げようとしたタイミングで、大通りから車来て、ヘッドライトでその場パッと明るくなってん。
車が通り過ぎた後、すぐさまマンホール見に行ったら、もう男の影もなくて、フタ開いた真っ黒な穴だけが残ってた。
「え、あれ人ちゃうん……?」
朝までずっと交差点でマンホールから目離さんかったけど、男は二度と出てこんかったし、帰る前に早番の人とマンホールの中も確認したけど、ただの下水しかなかった。
それからマジでマンホール見るだけでしんどい気分なるようになったわ。
もし夜中ひとりで歩いてて、同じような人影見かけたら、ガチで逃げた方がええでって話。
仕事・学校の話:裏道の深夜警備でガチやば体験した話やねん
裏道の深夜警備でガチやば体験した話やねん
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