「局部コピー事件」犯人が判明するまでの逆転録

犯人は、夜中にこっそり会社のコピー機で自分の局部を印刷していた男性社員だった。

その事実が明らかになったのは、朝のオフィスで女性社員たちが「不可解なコピー用紙」を発見し、大騒ぎになった直後のことだ。
コピーは全部で4枚。
1枚目は真っ黒、2枚目はうっすらとした影が浮かび、3枚目で「まさか…」という疑念が広がり、4枚目には鮮明すぎる画像が残っていた。

事態は混乱を極めた。
服装や勤務スタイルから、社員同士で「誰がやったのか」の推理が始まる。
IT系ベンチャーの自由な雰囲気、夜型のシフト、そして夜中に一人でいることが多い人物――ついに他の男性社員が疑いを向け、問い詰めた結果、犯人が名乗り出た。

時計の針をさらに巻き戻そう。
そもそも、なぜ彼はそんなことをしたのか？　夜中の誰もいないオフィス、気の迷いと悪ふざけが重なり、ズボンを下ろしてコピー機の上に乗った。
しかも「濃さ」や「画質」を調整しながら、何度もトライした形跡がある。
真剣な顔で一生懸命コピー機を操作している様子を想像すると、思わず笑いがこみ上げてくるが、同時にどこか不気味でもある。

実は、こうした悪ふざけも、自由すぎる社風が生んだものだったのかもしれない。
事件の真相を知った後、社員たちの間には「笑い」と「気味悪さ」が入り混じった複雑な空気が流れた。