その瞬間、やっぱり彼が好きだと気づいた。
次に会うときは、ちゃんと「好き」って伝えよう――そう決意したのは、深夜の帰り道、彼からのLINEを読んだ夜だった。
実はその日、私は月に一度のゼミの飲み会を初めてキャンセルした。
会えない寂しさが、いよいよ気持ちを薄れさせるのかと思っていた矢先のことだ。
思えばここ最近、仕事が忙しくなり、ゼミの集まりにも顔を出せない日が増えていた。
学生時代の仲間と過ごす時間が減るにつれ、S君のことも、少しずつ記憶の奥にしまい込もうとしていたのかもしれない。
時計の針をさらに巻き戻そう。
すべての始まりは、学生時代のゼミだった。
私はずっとS君が気になっていた。
けれど気持ちを伝えられないまま、卒業し、それぞれ社会人になっていった。
想いは心の奥に残ったまま、時間だけが過ぎていった。
けれど、彼から届いた「今日は会えると思ってたから残念。
また会えるのを待ってるね」というメッセージと、お疲れさまのスタンプ。
その優しさに触れたとき、私は悟った。
自分の気持ちは、時間がたっても消えなかった。
あの日の決意は、いまの私へとつながっている――「やっぱり、彼が好きだ」と。
恋愛の話:「やっぱり彼が好きだ」と気づいた、その夜からすべてが始まった
「やっぱり彼が好きだ」と気づいた、その夜からすべてが始まった
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