私は、ゼミで一緒だったS君のことがどうしても忘れられなかったのです。
社会人になってからも、その気持ちは変わりませんでした。
学生の頃、彼に想いを伝えなかったことを、どこかで悔やんでいたように思います。
ゼミのメンバーとは、月に一度集まる機会がありました。
ですが、社会人になるとどうしても忙しくなり、出席できない日も少しずつ増えていったのです。
とうとう、月に一度の飲み会をキャンセルしなければならない日も出てきました。
会う機会が減ると、気持ちも少しずつ薄れてしまうのでは…と心配していた矢先のことでした。
その日も、終電間際まで仕事をして、疲れた体で電車に揺られて家に帰る途中でした。
ふとスマホを見ると、彼からLINEのメッセージが届いていたのです。
「ゼミ飲み来れなくて大丈夫? 仕事忙しいのかな。
今日は会えると思ってたから残念。
また会えるのを待ってるね」
お疲れさま、という気持ちが伝わるスタンプも一緒に添えられていました。
その瞬間、私はやっぱり彼のことが好きなのだと、改めて気づかされたのでした。
次に会うときは、きちんと「好き」という気持ちを伝えようと心に決めた、そんなエピソードです。
恋愛の話:忙しい日々の中で気づいた大切な想い
忙しい日々の中で気づいた大切な想い
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