「想いを伝えられない後悔」―社会人女性が語る学生時代の恋と再会のLINE

■ゼミ仲間への想い、社会人になっても消えず
東京都内の企業に勤務するAさん（仮名・20代女性）は、大学時代のゼミ仲間Sさん（仮名）への想いを社会人になった現在も抱き続けていると語る。
Aさんは「学生時代に気持ちを伝えられなかったことをずっと悔やんでいる」と、本紙の取材に胸中を明かした。

■月一度の再会も、仕事が壁に
Aさんが所属していた大学ゼミでは、卒業後も月に一度、メンバーが集まる懇親会が開催されている。
Aさんは「社会人になってからもゼミの集まりを楽しみにしていた」という。
しかし、仕事の多忙さから、出席できない日が増え、ついには初めて月例の飲み会を欠席せざるを得なかった。

■遠ざかる距離、届いたLINE
飲み会を見送った夜、終電間際まで働き帰路についたAさんのもとに、思いがけずSさんからLINEメッセージが届いた。
「ゼミ飲み来れなくて大丈夫？ 仕事忙しいのかな。
今日は会えると思ってたから残念。
また会えるのを待ってるね」と、SさんはAさんの体調と心情を気遣う内容を送信した。
Aさんは「お疲れさま」のスタンプも添えられていたことが印象に残ったと振り返る。

■「気持ちが薄れると思ったが」―再認識した想い
Aさんは「会う機会が減れば気持ちも薄れると思っていた」と語る。
しかし、Sさんからのメッセージを受け取った瞬間、「やっぱり彼が好きだ」と自身の気持ちの強さを再認識したという。
Aさんは「次に会った時には、今度こそ自分の気持ちを伝えたい」と決意を新たにしている。

■専門家の見解「未完の恋愛は記憶に残りやすい」
恋愛心理学に詳しい臨床心理士の田中美咲氏は、未完の恋愛について次のように分析する。
「伝えられなかった想いは、時間が経つほど美化される傾向がある。
社会人になり生活が変化する中で、過去の人間関係や未練が再び意識されやすい」と指摘する。

今後、Aさんが自身の想いをどのように行動へ移すのかが注目される。
「伝えられなかった後悔」を抱える読者も少なくないだろう。
社会人の恋愛事情と未完の恋が、今後どのような形で結実するのか、引き続き取材を進めていく。