おじいちゃんの話やで〜!
夜な、テントでごろごろしてたら、どっからともなく祭囃子きこえてきてん。
え、まじ?どこの祭り??ってなったけど、まぁ風のせいで遠くの音聞こえてくるんちゃう?って思ってそのまま寝落ちしたわけ〜。
ほんで次の日の朝、下山してみたら町めっちゃざわついてんの。
駐在さんに「ちょっと来てや」って呼び止められて、色々聞かれてん。
どうやら町の若い女の子が行方不明らしくてさ。
「誘拐なん?」「いや家出やろ」みたいな声飛び交ってて、そしたら誰かが「神隠しやで!」って。
え、まって、それガチなん?ってなってんけど、そういえば祭囃子の中に狐っぽい鳴き声まじってたな〜って思い出した。
でもなんか言う勇気なくて、そのまま汽車乗って町バイバイしたって話やねん。
で、そのおじいちゃんの続きやで!
汽車でうとうとしてたら、急に「もし…」って声かけられてん。
見たら、めっちゃ綺麗な着物のお姉さんが、恥ずかしそうに袖で口かくして立ってるの。
え、なにこの展開、少女漫画なん?って思ったけど、
「これ、うちの家族に渡してくれへん?」
って言って赤い錦の小袋差し出してきたんよ。
寝ぼけてたから、なんとなく受け取ってしまってんけど、ふと顔見たらお姉さんの目がめっちゃ吊り上がってて、え、こわ…ってなって「いや困るし、なんで俺が?」って返そうとしたのに、サッとよけられてん。
「お願いやし」
「いや、まじ無理」
「お願いやってば」
みたいな押し問答してたら、急にお姉さん消えてん!え、まじか!って思って外見たら汽車が鉄橋わたってて、「あ、川は渡れへんのか…」ってなんとなく納得してもうた。
ほんでその袋開けてみたら、中から人の歯がじゃらじゃら出てきて、えぐいて!やばたん!ってなったけど、捨てるのも怖いし、どうしよ…って悩んだ結果、その町の駐在所に郵便で送ったんやって。
ぴえん。
さらにおじいちゃんの話続くで!
数年後、また山登ることなって、ついでにその町寄ったから当時のことなんとなく聞いてみてん。
そしたら見覚えある駐在さんが首ふりながら、
「覚えてるで。
ほんま嫌な事件やったわ。
犯人から被害者の歯送られてきてん…残酷すぎやろ」
って言うてて、おじいちゃん内心ガチで冷や汗。
え、もしかしてワイが殺人犯扱いなっとる?って思って、即退散しようとしたんよ。
そしたら駐在さんがまた変なこと言うねん。
「でもな、家族にその歯見せたら、なぜか納得したみたいでな。
町の人も急に捜査協力せんようなって、なんか町全体が変な空気なってん」
って。
まじで謎すぎ案件。
で、送られてきた歯は上下の犬歯だけ抜けてたって話。
え〜ガチで怖すぎやろ、無理み〜。
っていう、エモいけどちょいホラーな話やった☆
不思議な話:祭囃子きこえてきてんけど、結局なんやったん?って話やねん
祭囃子きこえてきてんけど、結局なんやったん?って話やねん
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