小学校五年生の夏休み、昆虫の自由研究中に家裏のグランドで錆びた鉄扉を見つけた僕は、好奇心から地下通路へ足を踏み入れる。
暗い金網の通路を進み、梯子を上って地上に戻ると、周囲の風景が微妙に変わっていた。
見慣れたはずの家には巨大なサボテンや奇妙な車、父と音楽教師が仲良く話す姿――まるで現実と似て非なる“裏世界”だった。
恐怖に駆られ、必死で元の通路を引き返した僕は無事もとの世界へ戻る。
しかしその後、グランドへは近づけなくなり、真相は分からないまま引っ越した。
大人になって再訪した時も、あの不思議な恐怖は消えなかった――僕の記憶に今も鮮明に残る、異世界体験だ。
不思議な話:裏世界への扉――小五の夏、不思議な冒険
裏世界への扉――小五の夏、不思議な冒険
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