「何でアンタがずっと電話に出るのよ!!」
受話器越しに逆ギレしてきたオバ様の一言に、私はただ困り果てるしかありませんでした。
その少し前、何度目かもわからない着信がまた鳴り、私は丁寧に応対を繰り返していました。
相手はどうやらかけたい場所に繋がらず、苛立ちが募っていたようです。
電話を切ってもすぐにまた同じ番号からかかってくる。
私は新入社員で、電話応対が日常業務。
けれどこの時ばかりは、本当に参っていました。
話はさらに遡ります。
私の会社の電話番号は、下1桁が0から9まで連番で取得されていました(例:1000〜1009)。
そのため、似たような番号に間違い電話がかかってくることもしばしば。
しかしこの日ばかりは、なぜか同じ女性から何度も、何度も。
すべての始まりは、オバ様がどこかに電話をかけたかったのに番号をド忘れしてしまったこと。
何となくの記憶を頼りにダイヤルした結果、私たちの会社の番号帯に当たってしまったのです。
しかも、連番のためどこにかけても私たちのグループに繋がるという、まさかの無限ループ。
あの時の逆ギレの理由――それは「どこにかけても同じ会社が出る」不思議な現象に、オバ様が混乱してしまったためだったのです。
今となっては、あのオバ様が本当にかけたかった場所に無事繋がったのか、それだけが気がかりでなりません。
仕事・学校の話:「なぜアンタがずっと電話に出るのよ!」オバ様逆ギレ事件の真相
「なぜアンタがずっと電話に出るのよ!」オバ様逆ギレ事件の真相
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