ママ友沖縄旅行の裏側――笑い話にはならなかった夜の真実

■【起】〜期待に胸ふくらむママ友との沖縄旅行計画〜
───────

祭りに参加できず残念な気持ちを抱えつつ、ふと思い出したのは一年前から楽しみにしていた沖縄旅行のことだった。

家計をやりくりし、コツコツとお金を貯め、信頼できるママ友5人で冬の沖縄へ旅立つ計画を立てた。
日常からの解放と、親しい仲間との非日常。
みんなでワクワクしながら準備を進めた旅行だった。

初日の夜、地元の人と軽く言葉を交わし、ちょっとした冒険気分に包まれる。
お酒も入り、少し酔いが回って、旅の高揚感が最高潮に達していた。

■【承】〜非日常の中の非日常、そして微妙な違和感〜
───────

ホテルでは、露天風呂を貸し切りにして皆で羽を伸ばそうということになった。
ママ友たちと大胆に全裸で湯船に浸かり、心も体も解放されていく。

しかし、その解放感もつかの間、風呂場に見知らぬおじさんたちが現れる。
どうやらナンパされてしまったらしい。
戸惑う私たち。
そんな中、ママ友の一人が「今夜は楽しもうね！」と冗談めかして声を上げる。

一瞬、場の空気が凍りつく。
「お前が引き入れたのか！」と内心で叫びつつ、すぐに全員で服を着て部屋へ退避した。

■【転】〜信じられない展開、ママ友たちの本性〜
───────

安堵したのも束の間、部屋に戻ると今度は別のおじさんたちが全裸で待っていた。
さらに、もう一人のママ友が部屋で待機していて、「ねーすぐに始める？」と、まさかの言葉。

事態の異常さに気づいた私と、同じく困惑した二人のママ友は、すぐにホテルのロビーへ駆け出し、事情を説明して別のホテルへの移動を決断した。
もちろんチェックアウト。

残された二人は「ママ友だけで旅行するって、こういうことでしょ？」と悪びれもせず言い放っていた。

■【結】〜心の傷と新たな一歩、沖縄に込める再出発の願い〜
───────

確かに今までママ友同士で下ネタを話すことはあったけれど、まさか彼女たちがここまでとは思わなかった。
沖縄での出来事は、私にとって深いトラウマとなり、数年間は再訪することもできなかった。

しかし今年、家族で沖縄へ行くことが決まり、ようやく過去の出来事と向き合う気持ちになれた。
あの旅の記憶を厄落としとして書き残し、新しい沖縄の思い出を家族とともに作り直したいと思う。