仕事・学校の話:深夜の影 ― 顔のない「アイツ」と僕の夜勤日誌

深夜の影 ― 顔のない「アイツ」と僕の夜勤日誌

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○コンビニ・外観(深夜)

N:駅から離れた静かな場所。
夜勤バイトの「僕」は、今日も自転車で店へ向かう。

SE:自転車のブレーキ音、虫の声

○同・店内(深夜)

(商品棚に品出しをする「僕」(20代・細身・少し神経質そう))

N:このコンビニは深夜になると、ほとんど客が来ない。

僕:(心の声・安堵しながら)
今日も静かだ…やっぱり、この気楽さが好きだな。

(BGM:静かで淡々とした曲が流れる)

○同・店外(深夜)

(窓越しに外を気にする僕)

SE:風の音、かすかな足音

N:ただ、最近「不審な影」が店の周りをうろつくようになった。

僕:(心の声・少し警戒して)
また…あの黒い影か。
万引きの下見でもしてるのか?

(息を殺して、そっと外をうかがう)

○同・バックヤード前(深夜)

(僕、従業員専用のドアの前で立ち止まる)

SE:ドアノブを握る音

N:そして、ある夜。
いつもと違う、妙な違和感が僕を襲った。

僕:(心の声・訝しみながら)
客がいないのはいつものこと。
でも…今日は、何かが違う。

(ドアをそっと開ける)

○同・バックヤード(暗い)

(僕、バックヤードにそっと入る。
視線を巡らせる)

SE:かすかな物音、何かを探す気配

(暗闇の奥、「黒い猫背の影」がダンボールの間をうろついている)

僕:(足がすくんで)(声を殺して)
…誰だ…?

N:そこにいたのは、人間とは思えない、不気味な「何か」だった。

(黒い影、すすにまみれ、猫背。
顔は…ない)

黒い影:(低く、うめくように)
― ない……ない……

(僕、凍りつく)

僕:(心の声・恐怖で震えながら)
何を探してる…?なんで、ここに…

(黒い影、突然動きを止める)

黒い影:(ゆっくりこちらを見るように首(のあったはずの部分)を向けて)
― 顔は……どこだ……

(BGM:緊張感のある不穏な音)

(黒い影、首から上がなく、血だらけの胴体でじりじりと僕に近づく)

僕:(声を震わせて)
や…やめろ…

(とっさに電気をつける)

SE:パチン!蛍光灯の点灯音

(僕、振り返らずに店内へ逃げ出す)

SE:急いで走る足音

○自宅・自室(夜)

(僕、布団の中で震えている)

N:あの夜を境に、僕はバイトを辞めた。

(窓の外に、黒い影がうごめいている)

SE:小さく、うめく声

黒い影の声(遠くから)
― ない……ない……

(僕、顔をしかめて布団をかぶる)

N:今もあの声が耳にこだまする。
顔のない「アイツ」の声は、一体どこから響いてくるのか――

(BGM:静かにフェードアウト)

(画面暗転)
読了
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