深夜のコンビニに現れた“黒い影”　元店員が語る不可解な体験とその余波

【深夜のコンビニで不可解な“影”目撃　元夜勤店員が証言】

2023年夏、都内のコンビニエンスストアで、夜勤勤務中の元店員A氏（20代男性）が「人ならざる黒い影」と遭遇した体験を語った。
事件は駅から離れた住宅地付近、深夜の静寂が支配する店舗内で発生したものである。
A氏への取材で明らかになった。

■深夜の店内に“異変”　不可解な影の出現

A氏は、家から自転車で20分ほどの全国チェーン店で夜勤勤務をしていた。
深夜帯は来客が少なく、品出し作業を中心に静かに業務をこなしていたという。

「深夜になると、店の周囲を黒い影が徘徊するのに気付きました。
年齢や性別は分かりませんが、何かをうかがっているようでした」とA氏は振り返る。
不審者による下見や万引きの可能性も考え、警戒を強めていたという。

■“アイツ”はいつの間にか店内へ　バックヤードで見たもの

ある日、通常の出勤時とは異なる違和感に気付いたというA氏。
普段であれば外にいるはずの黒い影が、店舗のバックヤード（従業員専用スペース）に出現していた。

「倉庫の中で何かを探している様子でした。
背中は猫背で真っ黒、まるですすにまみれたような異様な姿。
不気味で人間とは思えませんでした」

A氏によれば、その“影”は「ない……ない……」とつぶやきながら、ダンボール箱の間を徘徊していたという。
さらに、首から上が存在せず、血にまみれたような外見で、ゆっくりとA氏の方に向きを変えたという。

■逃走、そして退職へ　その後も続く“黒い影”の恐怖

A氏は恐怖のあまり、電灯をつけて店内へ逃走。
その後も勤務を続けることはできず、コンビニを退職した。
ところが、退職後も自宅周辺で同様の黒い影を目撃。
「ない……ない……」という低いうめき声も聞こえるようになったという。

「顔のない“アイツ”の声は、一体どこから響いてくるのか分からない。
今でもその体験が頭から離れません」とA氏は語る。

■専門家の見解と今後の対応

怪談・都市伝説研究家の佐藤雅彦氏は「コンビニなど深夜営業の場所では、心理的ストレスや疲労による幻覚・幻聴が生じやすい。
また、実際に深夜帯の犯罪や不審者の出没も多い。
不可解な体験や異変を感じた場合は、ためらわず警察や店舗本部に相談してほしい」と指摘する。

全国で24時間営業のコンビニが増加する中、深夜勤務者の安全対策と心のケアがますます重要となっている。
不可解な“影”の正体については不明のままだが、今後も同様のケースが報告される可能性がある。