新卒で入社した会社。
外線電話は新人が担当し、フロアの一角に一台だけ設置されていた。
ある日、いつものように電話を取ると、名乗っても無言。
聞き覚えのある声に違和感を覚えつつも、業者の間違いかと流そうとした。
しかし、その直後、同じ部署のおじさんが不自然にそわそわし始め、周囲も異変に気づく。
無言電話の主がまさかの社内の人間、それも同じ部署の先輩だったと判明し、場は爆笑に包まれた。
先輩たちは「間違えたならせめて何か言って」と和やかに諭す。
以降、無言電話が鳴るたび、皆がそのおじさんを確認するのが職場のちょっとした日常となった。
小さな事件が、チームの距離を縮めるきっかけになったのだった。
仕事・学校の話：無言電話の正体――新卒社員が見た職場の素顔
無言電話の正体――新卒社員が見た職場の素顔
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