○会社・受付(昼)
N:若き日の私が受付嬢として働いていた、あの日――。
(カウンターには整然と並ぶ椅子とテーブル。
光が差し込むロビー)
(BGM:明るく静かな日常の音楽)
登場人物
・ミホ(22・新卒、初々しい受付嬢)
・お客様(40代・スーツ姿、やや緊張気味)
(ドアが開き、お客様が入ってくる)
SE:ドアが開く音
ミホ:(にこやかに立ち上がり、丁寧に会釈しながら)
「いらっしゃいませ。
どうぞおかけになってお待ちください。
」
(お客様、軽く会釈して歩みを進める)
(ミホが手で椅子を示す。
お客様は、少し緊張した面持ちで後ずさり始める)
(カメラ、お客様の背中越しに椅子とテーブルの位置を映す)
お客様:(後ろを見ずに、そろりと後退)(脚に何かが当たった瞬間)
(SE:ゴンッという鈍い音)
(お客様、ためらいなくテーブルに腰を下ろしてしまう)
SE:控えめなコメディ音(ピヨーン)
(ミホ、目を丸くして一瞬固まる)
ミホ:(心の声)(え、そこテーブルなんだけど…!)
(BGM:ピタリと止まる)
(受付の同僚・サキ(20代・笑いをこらえている)が机の下で肩を震わせている)
サキ:(小声でミホに)(苦笑しながら)「ミホ、どうする…?」
ミホ:(必死に笑いをこらえながら、やや声を震わせて)
「失礼いたします、そちらはテーブルでして…あちらの椅子へどうぞ。
」
(お客様、ハッと気づいて慌てて立ち上がる)
お客様:(赤面しながら)
「えっ…?! す、すみません…!」
(ミホ、優しく椅子を指し示す)
ミホ:(微笑みながら)(さりげなくフォローするように)
「どうぞ、ゆっくりお掛けください。
」
(お客様、今度はちゃんと椅子に腰掛ける)
(サキ、机の下で顔を手で覆い、肩を震わせている)
(ミホも口元を押さえ、笑いを必死に堪える)
(間)
N:あの時の間抜けな光景は、今も思い出すたびに笑いを誘う。
(カメラ、ミホの穏やかな微笑みにズームイン)
(BGM:柔らかく明るい曲が流れ始める)
(フェードアウト)
仕事・学校の話:受付カウンターの小さな事件 ~笑いをこらえたあの日~
受付カウンターの小さな事件 ~笑いをこらえたあの日~
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