「ホワイトデーの贈り物」で社内混乱　“タオル”と思いきや意外な正体に笑い

■ホワイトデー、都内企業の女性社員に贈られた“謎のプレゼント”とは
2024年3月14日、東京都内のIT関連企業で、ホワイトデーに配布された一つの贈り物が話題となった。
当日、男性社員が女性社員に手渡したのは、飲食店で使用されるおしぼりを連想させるほどの長さと太さを持つラッピングアイテム。
その見た目と包装が「タオルではないか」という憶測を呼び、社内に小さな騒動を巻き起こした。

■ラッピングの“正体”めぐる混乱
贈り物は、複数人の女性社員に同時に配られた。
目撃者によると、受け取った女性たちの間では「これは何だろう」「ハンドタオルでは」「巻き方がタオルっぽい」などの声が飛び交い、皆が手元で押して確かめ合う姿が見られたという。

「見た目からしてタオルだと思い込んだ」と話すのは、同社総務部のAさん（30代）。
「ラッピングも可愛く、実用的なものだと疑わなかった」と振り返る。

■“タオル”ではなく、崩れたスイーツ
しかし、帰宅後にラッピングを外したところ、意外な事実が判明した。
包装の中身は、スティック状のケーキだったが、輸送時の影響か中身がすでに崩れていた。
「ボロボロのケーキが出てきて驚いた」とAさんは語る。

翌朝、同じ課に所属する女性社員同士が顔を合わせ、その出来事を共有した結果、大きな笑い声が職場に広がった。

「皆で同じ勘違いをしていたことが面白かった」と、Bさん（20代）は話す。

■ギフト選定の背景と専門家の見解
このような混乱が起きた背景には、近年ホワイトデーの贈答品が多様化していることがあるとみられる。
ギフトマーケティングに詳しい日本ギフト協会の佐藤由美氏は「見た目のインパクトやサプライズ性を重視する傾向が強まっている」と分析する。
その一方で、「実用性とお菓子を混同させる包装には注意が必要」と指摘する。

■今後の見通しと企業への提案
今回の出来事は、社内コミュニケーションの一環として笑い話となったが、ギフトの選定や包装方法について再考する必要性を浮き彫りにした。
佐藤氏は「贈る相手の立場や状況を想定し、誤解を生まない演出が今後は求められる」と提言している。

読者の皆さんは、贈り物を選ぶ際、どのような点に注意しているだろうか。