「突然消えた記憶。その時私は何を感じ、どう向き合ったのか？」―子どもの記憶喪失体験Q&A

Q1．この話はどんな内容でしょうか？
A1．実は、小学3年生の冬から4年生の5月まで、どうしても思い出せない記憶の空白ができてしまった私自身の体験談です。
突然自分の記憶が途切れ、気づいた時には全く異なる場所にいたという、不思議で少し怖い出来事を語っています。

Q2．主な登場人物は誰ですか？
A2．この話の主人公は私自身、当時小学4年生の子どもです。
家族や友人も周囲にいますが、この体験については誰にも話していません。

Q3．どのような状況・場所でこの出来事は起こったのですか？
A3．舞台は私が通っていた小学校です。
最後に覚えているのは校庭でサッカーをしていた時のことですが、次に意識が戻ったのは学校の廊下の大きな鏡の前でした。
時期は小学3年の冬から4年の5月にかけてです。

Q4．なぜ記憶が途切れてしまったのでしょうか？
A4．原因は分かっていません。
まるでテレビのチャンネルが突然切り替わるように、ある瞬間から次の瞬間へと意識が飛んでしまい、その間の記憶が全くなくなってしまいました。

Q5．記憶が戻った時、どんな出来事が起きたのでしょう？
A5．気がつくと私は学校の廊下の鏡の前に立っていました。
自分の驚いた顔が鏡に映っていて、服装や体の成長を確認し、混乱と不安で泣きそうになりました。
名札を見ると「4年1組」と書いてあり、それをきっかけに徐々に「自分は今4年生で、教室はどこか」といった断片的な情報が頭に浮かんできました。

Q6．その時、あなたはどんな気持ちだったのでしょうか？
A6．とても混乱していました。
自分自身が少し成長していると感じ、周囲の状況も変わっていて、とにかく不安でした。
また、なぜ記憶がないのか分からず、恐怖と孤独を感じていました。

Q7．記憶がない間の生活や周囲の様子はどうでしたか？
A7．授業が始まり、見覚えのない教科書やノートを目にしました。
ノートには自分の字で書かれているのに、その記憶がありません。
クラスメイトや教室の雰囲気は大きく変わっていませんでしたが、私はずっと違和感を抱えたまま過ごしていました。

Q8．この出来事の核心的な転機や気づきは何でしたか？
A8．家族や友人には黙っていましたが、自分の中で「もしかしたら自分以外の人格がいたのかもしれない」と考えるようになったことが大きな転機です。
記憶を共有できる部分と、そうでない部分があるような感覚に気づきました。

Q9．この体験を通じて、どんなことを学びましたか？
A9．自分の記憶や存在について深く考えさせられました。
また、人には見せない不安や違和感を抱えて生きることの苦しさ、そしてそれを誰にも言えずに隠してしまう孤独についても知りました。

Q10．もし大人になってから同じことが起きたら、どう感じると思いますか？
A10．正直言って、とても恐ろしいと思います。
子どもの頃でも十分に不安でしたが、もし大人になってから2〜3年も記憶がなくなったら、さらに大きなショックと恐怖を感じるでしょう。