その日、新人女性が職場を去ることになった。
その理由は、彼女が上半身ビキニ姿で歯科医院に出勤してきたからだ。
下はデニムのショートパンツ。
医局員たちは呆気にとられ、やがて思わず大笑い。
だが、笑いが収まる頃には、彼女に退職を伝えるほかなかった。
なぜ彼女はそんな格好で現れたのか。
本人いわく、「突然洗濯機が壊れて、着るものがなかったんです」との説明だった。
ただ、その日に限って彼女の肌は昨日よりも明らかに日焼けしていた。
実は―彼女はその朝、海へ行った帰りにそのまま職場へ直行したのだった。
ビキニ姿のまま出勤したのも、洗濯機のせいではなく、単に海で遊んでいた直後だったからだ。
入局して一週間。
最も印象的な出来事とともに、彼女の社会人生活はあっけなく幕を閉じた。
今思えば、あの日のビキニは、自由の象徴だったのかもしれない。
仕事・学校の話:「ビキニで出勤した新人が、その日職場を去った理由」
「ビキニで出勤した新人が、その日職場を去った理由」
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