■リード文
数年前、関東地方に住むAさん(仮名・40代女性)は、両親の相次ぐ死去をきっかけに、義母(トメ)による葬儀での暴言・暴力事件に直面した。
事件後、家族は離散。
義母から届いた「呪い」を訴える手紙を機に、Aさんは本紙の取材に対し、家族崩壊の経緯とその後を語った。
■家族葬で起きた暴力事件
Aさんの証言によれば、事件はX年Y月、Aさんの母親の葬儀(密葬)で発生した。
参列者は親族中心で10数名。
喪主であるAさんと家族が静かに見送る中、義母が突然参列し「嫁子が気に入らなかった」と発言。
さらに冗談めかして笑うなど、場にそぐわない言動を繰り返した。
止めようとした義姉の夫(義姉夫)に対し、義母は頭突きを見舞い、義姉夫は鼻骨を骨折。
出血し、葬儀場は一時騒然となった。
Aさんの叔母が救急車を手配、現場には家族や僧侶が混乱する様子が見られた。
■家族崩壊、全員が離婚
事件後、Aさんと夫、義姉夫婦、さらには義父(ウト)と義母も離婚に至った。
Aさんによると「親戚も少なく、子供は私だけだったため、密葬にしていたのが不幸中の幸いだった」という。
その後、義母は家族の判断で老人ホームに入居。
義姉夫婦、Aさん夫婦ともに姓を変更し、義母との関係を断った。
Aさんは「義母が自分の家の姓にこだわっていたが、最終的に家名は途絶えた」と語る。
■「呪いではないか」義母からの手紙
事件からしばらく経ち、Aさんの叔母宅に義母から手紙が届いた。
手紙には「事件後、家族に無理やり老人ホームに入れられた」「数年前の脳梗塞で半身不随になった」「嫁子母の呪いではないか」といった記述があった。
さらに「罪が軽くなるよう、亡き母にお願いしてほしい」「子供たちに会いたい」と要望が記されていた。
Aさんは「義母は常に責任転嫁をする傾向があった。
今回も『呪い』と他者のせいにしており、反省の色は見られなかった」と振り返る。
Aさんの元夫や義姉も同様の見解を示し、義母に一切の情報を伝えないことを決めたという。
■家名断絶、手続きはすでに完了
義母がこだわった家名も、Aさんや義姉夫婦の離婚・再婚で消滅。
婿養子だった義父も元の姓に戻った。
Aさんは「義母の家や財産もすでに手続き済みで、どうなっても知らない」と断言。
家族再編後は、義母との接触を避けている。
■専門家の見解と今後の展望
家族問題に詳しいカウンセラーの田中律子氏は「親族間の暴力や心ない言動は、家族関係の断絶を招くことがある。
事件後も被害者や関係者には長期的な心理的影響が及ぶ可能性が高い」と指摘する。
Aさんは「私と子供たちに接触がなければ、それでいい」と語り、今後も義母との関係を持つつもりはないという。
家族の再出発と心理的安定には、時間と周囲の理解が不可欠といえそうだ。
修羅場な話:家族葬に暴言、義母の暴走と断絶 遺族が語る「絶縁」の舞台裏
家族葬に暴言、義母の暴走と断絶 遺族が語る「絶縁」の舞台裏
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