長野県と群馬県の県境付近で、深夜の山道を走行中の若者グループが「不可解な現象」に遭遇し、現場に残されたバッグが10年以上前の失踪事件の遺留品と判明したことが、当事者や関係者への取材で分かった。
地元警察によると、現場で証言されたドライブインや特徴的な山道は発見されておらず、不可解な点が多いという。
■深夜のドライブで異変
2023年夏、都内在住の20代男性(仮名・T氏)は、友人3人と共に車で長野方面へドライブに出かけた。
メンバーはT氏、A氏、B氏、C氏の4人。
インタビューによれば「特に目的もなく、観光地で食事をした後、帰路についた」という。
カーナビの案内に従って長野と群馬の県境付近を走行していた一行は、次第に道幅が狭くなり、ガードレールが錆び、道路も荒れていることに気付いた。
「30分ほど進んでも車とすれ違わず、不安を覚えた」とT氏は語る。
■無人のドライブインで不可解な光景
ルート確認のため立ち寄った無人のドライブインには、数台の車が駐車されていた。
建物内は薄暗く、古びたテーブルやゲーム機、50代男性がテレビを見ている様子があったという。
T氏らは「人間離れした大きさの人物」や「羽に人の顔の模様がある巨大な蛾」「プリクラ機のカーテン下から見える女性の脚」など、現実離れした光景を次々と目撃したと証言する。
さらに、同じく休憩していた若い女性3人組から「この場所は本当に関東方面へ抜ける道なのか」「何か変ではないか」と声をかけられた。
■異常な現象、そして逃走
不可解な現象は続き、T氏らが自販機コーナーで「生身の口が液晶画面についている自販機」や「上半身のない女性のような存在」など、説明のつかない事象に遭遇したという。
「理屈を超えた異常な光景に、思考が停止した。
全員で外へ逃げ出した」とT氏。
さらに駐車場では「1メートルを超える巨大な蛆(ウジ)」が林から出現、トラックに激突するなど、常識では考えられない事態が続いた。
■失踪者の遺留品、警察は「現場を特定できず」
T氏らは女性3人を車に乗せて現場を離れ、公園の駐車場で休憩したが、女性たちはトイレに向かったまま戻らず、車も忽然と消えた。
警察へ通報し、現場に残されたバッグを提出したところ、それは「10年以上前に失踪届が出ていた短大生のもの」と判明した。
警察関係者によれば、「証言された山道やドライブインは、現地調査でも確認できなかった」という。
■「現実感が失われた」当事者の証言
T氏は「彼女たちは到着直後から不安そうだったが、今思えば不可解な点が多かった」と振り返る。
・見た目が失踪当時のままだった
・別ルートで来ていたはずなのに、前方に車のヘッドライトを一度も見ていない
・異常な状況でも見知らぬ男性に警戒心を示さなかった
・プレハブ小屋に隠れるよう提案した
「もし彼女たちの言う通り小屋に立てこもっていたら、どうなっていたのか。
今でも考え込んでしまう」とT氏は語る。
■背景:「消える場所」と失踪事件
長野・群馬県境付近では過去にも失踪や不可解な目撃情報が報告されている。
地元自治体関係者は「山間部では古いドライブインの廃墟が点在していたが、ここ10年でほとんど取り壊された」と話す。
一方、失踪者を専門とする民間調査会社の担当者は「失踪事件と異界体験が結びつくことは稀だが、不可解な失踪や“時空の歪み”を感じる体験談は全国に一定数存在する」と指摘する。
■今後の見通しと専門家の見解
警察は「事件性は認められない」としつつも、失踪者の遺留品が現場に残されていた点について「引き続き情報提供を呼びかけている」としている。
都市伝説やオカルト現象に詳しい社会学者の杉本清志氏は「証言内容には主観的な部分が多いが、複数人の共通体験がある場合、心理的現象だけでは説明できない側面もある」とコメント。
不可解な現象の真相解明は依然として不透明だが、今後も新たな証言や情報が待たれる状況だ。
不思議な話:長野県境の「消えたドライブイン」怪異 失踪者遺留品も発見、不可解な体験の真相は
長野県境の「消えたドライブイン」怪異 失踪者遺留品も発見、不可解な体験の真相は
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