山道の異界ドライブインで出会った“彼女たち”の正体は

「これは本当に現実だったのか？」――語り手が体験したのは、夏のある夜、友人たちと気まぐれに出かけた長野へのドライブ。
その帰り道、カーナビ頼りで群馬との県境を走っていると、誰も通らない荒れ果てた道に迷い込んでしまう。
やがて現れた薄暗いドライブイン。
そこには、不安げな表情の若い女性三人組や、常軌を逸した存在感の男、異様な自販機や巨大な蛾など、現実とは思えない光景が広がっていた。

共通する違和感と、説明のつかない出来事の連続。
やがて休憩所の奥で、女の子たちと主人公らは、言葉にならない恐怖と対峙することになる。
外ではさらに“何か”が近づき始め、異様な気配が一層強まっていくが――

果たして、この不可解な空間の正体とは？
彼らは無事、日常へと帰ることができるのか？
そして、思いもよらぬ“彼女たち”の正体が明らかになったとき、物語は想像を超える展開へ――