○義実家・台所(昼下がり)
登場人物:
・ミカ(30代・控えめだが芯は強い主婦)
・トモコ(60代・義母・おせっかいでプライド高め)
・夫の親戚数名(和やかな空気担当)
(テーブルの上には大きなおひつと具材。
ミカがエプロン姿でごはんをおひつに広げる。
親戚たちは和気あいあいと談笑中)
SE:おひつの蓋を開ける音
ミカ:(手に塩を取りながら)(控えめに周囲を見る)
「…へえ、おひつのごはんに、こうやってまんべんなく塩を振るんですね。
こういうやり方もあるんだ…」
(親戚の一人がにっこり頷く)
(トモコ、腕を組んでミカを見下ろす)
トモコ:(小馬鹿にしたように笑いながら)
「あなたのお母さん、そんなことも教えなかったの?ふふっ」
(ミカ、一瞬手を止め、目線を落とす。
小さく息を吸い、意を決して顔を上げる)
ミカ:(静かに、しかししっかりと)
「…義母さん、もし私がこのやり方で握ったら、きっと《あなたのお母さんは、そんな風に教えるの?》って驚かれるし…
逆にやり方をお聞きしたら、《あなたのお母さん、何にも教えてない》って言われちゃうんです。
私、どうしたらいいんでしょう?」
(間。
トモコ、息を呑み、顔がみるみる赤くなる)
SE:親戚たちが一斉に噴き出す声
親戚A:(大笑いしながら)
「ミカさん、うまいこと言うねぇ!」
親戚B:(手を叩きながら)
「ほんとほんと、難しいよねぇ、嫁ってさ!」
(トモコ、怒りとも恥ずかしさともつかぬ表情で口をつぐみ、目をそらす。
ミカは少し肩の力を抜いて、苦笑い)
ミカ:(心の声)(少し安心して)
(…あ、やっぱり言いすぎちゃったかな。
でも…みんなが笑ってくれたし、少し気が楽になったかも)
(BGM:軽やかなピアノが静かに流れ始める)
N:台所の空気が少しだけ柔らかくなった。
N:それでも、嫁と姑の距離は、まだおむすび一個分。
(カメラ、ミカの柔らかな笑みをズームイン)
(フェードアウト)
スカッとする話:塩むすびと赤い顔~嫁と姑、台所の攻防~
塩むすびと赤い顔~嫁と姑、台所の攻防~
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