スカッとする話:ミントの逆襲とガーデナーたちの静かな戦い

ミントの逆襲とガーデナーたちの静かな戦い

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■【起】〜花とともに暮らす日々、忍び寄る不穏な影〜
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私はガーデニングが趣味で、庭や鉢で様々な植物を育てている。
季節ごとに咲く花や、青々とした葉を眺めながら過ごす時間は、私にとって何よりの癒しだ。

だが、そんな穏やかな日常に異変が起こり始める。
ある日、植えたはずの花が抜かれていたり、鉢ごと消えていたりすることが続いた。
どうやら、正体不明の草花泥棒が現れたらしい。

■【承】〜悩みと怒り、ささやかな反撃の決意〜
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被害が続くなか、私は警察に相談してみた。
しかし、「草花くらいで」と取り合ってもらえず、無力感だけが残った。

仕方なく、せめて気持ちだけでも伝えようと悪知恵を働かせる。
100均の鉢にミントを植え、「草花を勝手に持って行かないで!(泣いてる花のイラスト付き)」と札を添えて、目立つ場所に置いてみた。
これで少しは抑止力になればと願ったのだ。

■【転】〜踏みにじられた想いと、思わぬミントの逆襲〜
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だが、その願いはあっさり裏切られた。
次に見たときには、札は踏みつぶされ、ミントの入った鉢ごとまたしても盗まれていた。

しばらくして、近所に住むガーデニング好きなママの庭が、なぜかミントでいっぱいになっていることに気づく。
彼女は自分で植えた花も混ざっているため、除草剤も使えず、毎日泣きながらミントを抜く羽目になっていたのだった。

■【結】〜静かに転がる鉢と、残されたささやかな勝利〜
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その庭の片隅には、割れた私のデコレーション鉢が転がっていた。
ミントの山と鉢を見つめながら、私は複雑な気持ちで苦笑するしかなかった。

誰にも気づかれない小さな戦いだったけれど、私の仕掛けたミントが、思わぬ形で“復讐”を果たしたのかもしれない。
静かな庭に、ほんの少しだけ、勝利の余韻が残っていた。
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