○自室(夜明け前)
登場人物:ユウタ(19・大学生、やや寝癖)
(薄暗い部屋、ゲーム機の光がユウタの顔を照らしている)
SE:ゲームの効果音が微かに響く
ユウタ:(夢中でコントローラーを握りしめながら)
「…もう少し、あと一匹…」
(目をこすりながら画面に集中)
N:ユウタは、ほとんど眠らずに朝を迎えた。
○自室(朝)
(淡い朝日がカーテン越しに差し込む)
SE:カラスの鳴き声
(ユウタ、机の上に置いた財布を手に取る)
(ふたを開け、小銭ばかりの中身に気づく)
ユウタ:(苦笑いを浮かべて)
「…お札、一枚もないじゃん」
(財布に指を滑らせる。
ため息)
(心の声)
ユウタ:(心の声)
大学に着くまでに、モンスター倒せば昼飯代くらい…なんとかなる、か。
(小さく自分に頷く)
○自宅前・道(朝)
(ユウタ、寝ぼけ眼でリュックを背負いながら家を出る)
SE:靴音、遠くで電車の走る音
(200mほど歩く)
(立ち止まり、ふと立ち尽くす)
(周囲の音が一瞬遠ざかる)
ユウタ:(立ち止まり、空を見上げて)
「……」
(目を閉じ、ゆっくりと息を吐く)
(BGM:静かに切ない曲調に変わる)
(心の声)
ユウタ:(心の声)
なんか…今日は、無理かも。
(リュックのひもを握りしめる)
ユウタ:(ぽつりと)
「…休もう。
今日は。
」
(静かに踵を返し、歩き出す)
○自宅前・道(続き)
(遠ざかるユウタの背中)
N:眠れぬ夜と小銭の朝。
彼は、ほんの少しだけ立ち止まることにした。
(フェードアウト)
笑える話:眠れぬ夜と小銭の朝
眠れぬ夜と小銭の朝
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