「ゲーム熱中で睡眠不足、大学生が突然の欠席決断　朝の通学路で何が」

■ゲームによる睡眠不足、大学生が通学途中で登校断念
2024年6月某日、東京都内の大学に通う男子学生Aさん（20代）が、人気RPG「ドラゴンクエスト」に夢中となり、ほとんど眠らないまま朝を迎えた。
財布に紙幣がないことに気づきつつも、「通学途中でゲーム内のモンスターを倒せば昼食代は何とかなる」と考え、駅へと向かった。
しかし、約200メートル歩いた時点で突然我に返り、そのまま大学を休む決断をした。
Aさん自身が本紙の取材に経緯を明かした。

■睡眠不足と財布の中身が判断を左右
Aさんは「徹夜でドラクエを続け、気がつくと外は明るかった。
財布の中には小銭しかなく、どうやって昼食を工面しようか考えていた」と当時を振り返る。
眠気と金銭不安のなか、通学路でふと現実に立ち戻ったという。

■現代大学生に広がる「ゲーム依存傾向」
厚生労働省の2023年調査によれば、18〜24歳の約15％が「日常生活に支障が出るほどゲームに没頭した経験がある」と回答している。
Aさんのように、ゲームの影響で学業や生活リズムが乱れるケースは少なくない。

■専門家「自覚的な休息判断は前向き」
ネット依存対策に詳しい精神科医の田中誠一氏は「ゲームによる睡眠不足は若年層で急増している。
一方で、Aさんのように自ら『休む』と切り替えたことは、悪化防止の観点から前向きな判断といえる」と指摘する。

■今後の展望と社会的課題
Aさんは「今後はゲームと生活のバランスを見直したい」と話している。
専門家は「社会全体でゲーム利用の適切なガイドラインや啓発が求められる」と提言している。

読者の皆さんは、日常生活と娯楽のバランスをどのように取っているだろうか。