■【起】〜眠れぬ夜明け、ドラクエの世界に没頭して〜
───────
ほとんど眠ることもなく、僕は夜通しドラクエに夢中になっていた。
気がつけば、窓の外には朝日が差し込んでいる。
ゲームの世界では次々とモンスターを倒し、レベルアップを重ねたけれど、現実の1日はもう始まりを迎えていた。
■【承】〜現実とのギャップ、財布の中身に気づく〜
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ふと現実に目を向けると、財布の中には紙幣が見当たらず、小銭ばかり。
今日は大学に行かなければならないのに、昼食代すら心配になる。
「大学に着くまでにモンスターを倒せば、昼食代くらいなんとかなるだろ」
そんな冗談めいた考えで、僕は駅へ向かって歩き出した。
■【転】〜立ち止まる自分、突如訪れる違和感〜
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しかし、200メートルほど歩いたところで、ふいに足が止まった。
頭の中のゲームと現実の境界が曖昧になっていたことに、ようやく気付いたのだ。
ゲームの中での冒険と違い、現実ではモンスターを倒しても昼食代は手に入らない。
そんな当たり前のことが、なぜか今になって胸に迫ってきた。
■【結】〜小さな決断、現実への帰還〜
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僕はその日、大学に行くのをやめることにした。
眠気と、ゲームと現実のはざまで揺れた自分を少しだけ笑いながら、家に引き返す。
そんな朝だった。
笑える話:ゲームと現実のはざまで揺れる、眠れぬ夜明けの決断
ゲームと現実のはざまで揺れる、眠れぬ夜明けの決断
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