修羅場な話:新婦父の暴走

新婦父の暴走

先月の披露宴での出来事。
新婦の父親が酔って新郎への悪口を始めた。
最初は「俺の可愛い○○をさらって行った・・」なんて、お父さんったら娘さんが大好きなんですね、と苦笑いで済んでいたが、式が進むにつれて―
「あいつは初めから怪しいと思っていた!」「○○は騙されている」「今はあいつに言い包められているが、正気に戻った時のために部屋はそのままにしてある」と、次第に冗談では済まされない雰囲気に。
声が大きくて、友人席の私にも丸聞こえだった。

新郎側の親族はムスッとしていて、会場の空気は気まずいまま。
新婦は泣きそうな顔でうつむいており、司会者はフォローできずに戸惑っているだけだった。

---
新郎が立ち上がり―
「お義父さんが○○を大切に育ててきたからこそ、僕を憎らしく思うんですよね。
今日、僕は○○さんをさらっていく泥棒です。
一生返しません。
でも、一生大切にしますからね」と言い放つと、新婦は大号泣。
新婦の父親も涙を流し始め、良かったのか悪かったのか分からない披露宴だった。
なんとなく丸く収まったように見えていたが、新郎の母親だけは最後まで怒りが収まらない様子だった。
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