不思議な話:高校図書館で続いた謎の「メモ」 3カ月間の不可解なやり取りの全貌

高校図書館で続いた謎の「メモ」 3カ月間の不可解なやり取りの全貌

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高校の図書館で、借りた本に繰り返し「謎のメモ」が挟まれている――。
2023年春、都内の高校に通う3年生のAさん(仮名)は、3カ月にわたり正体不明の差出人とのやり取りを経験した。
Aさんと友人への取材をもとに、その全容を報告する。

■借りた本に現れる「こんにちわ」
Aさんが最初に異変に気付いたのは、高校3年生のある日、図書館で本を借りたときだった。
ページを開くと、「こんにちわ」と書かれた短いメモが挟まっていた。
翌週、別の本を借りると「こんにちわ。
このまえのよんでくれましたか」と続くメッセージが現れた。

以後、週1回の頻度で、借りる本の中に同様のメモが現れるようになった。
メモは毎回「こんにちわ」から始まり、Aさんの行動に言及する内容も含まれていた。
例えば「こぶんのじかんねちゃだめだよ」といったものだ。

■差出人は誰なのか
Aさんは取材に対し、「私の直前に本を借りた人は毎回違っていました。
他の利用者が同じ体験をしたという話も聞きません」と語る。
図書館の貸出記録を確認しても、特定の人物を特定できる手がかりはなかったという。

さらに、メモには学校外での出来事が記されることもあった。
Aさんは「同じ学校の生徒とは考えづらい」と当時の困惑を振り返る。

■友人の助言と決断
3カ月ほど経過し、不安を感じるようになったAさんは、友人に相談した。
友人からは「返事を書いてみてはどうか」と提案された。

Aさんは「もうすぐ卒業なので、手紙は読めなくなる」と伝える内容のメモを本に挟み、返却した。
その後に借りた本にもメモが入っていたが、そこには「わかった。
ばいばい。
」とだけ記されていた。
以降、メモは現れていない。

■図書館利用の新たな課題
今回の事例について、図書館情報学の専門家である佐藤裕子氏(国立図書館研究所)は「個人を特定できる情報が不特定多数の本を通じて伝達されるリスクがある。
図書館利用者のプライバシー保護が今後より重要になる」と指摘する。

Aさんは「今では不安よりも、不思議な体験だったという思いが残っています」と語る。
図書館や学校関係者は「同様の事例が他にないか注視したい」としている。

■今後の展望
個人情報保護の観点から、図書館側には利用記録の管理や書籍の点検強化が求められる。
専門家は「利用者同士の間接的な接触にも注意が必要」として、今後の対策の必要性を訴えている。

読者の皆さんは、図書館という公共空間での「見えない交流」について、どのような意見を持つだろうか。
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