■【起】〜出勤日の朝、不穏な予感〜
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アメリカで働いていたある日、私は自分の誕生日を迎えました。
特別な予定もなく、普段通りに出勤し、いつものようにデスクに向かうつもりでした。
けれども、この日は何かが違う。
そこには、私の想像を超えた光景が待っていたのです。
■【承】〜異様なデスク、始まるサプライズ〜
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私のデスクには、なんとも奇妙な装飾が施されていました。
ネットで見つけたらしいビキニ姿の女性の体に、私の顔写真を合成したコラ画像が、なんとポスターサイズでプリントされ、裏に厚紙を貼り付けて天井から吊るされています。
ポスターはPCの前でゆらゆらと揺れていました。
椅子には黒のベルベットにピンクの縁取りのカバー、机の上にはカラフルなスパンコールが散らばり、PCも派手なピンクのボアで縁取られていました。
さらには、PCには糸でつながれたヘリウム風船がふわふわと浮かんでいます。
私は驚きと少しの戸惑いを感じながらも、これが同僚たちからのサプライズだとすぐに気が付きました。
■【転】〜溢れる祝福、職場の一体感〜
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驚きの演出はそれだけではありません。
同僚たちからは寄せ書きのバースデーカードが手渡され、手作りのカップケーキをみんなで分け合いました。
さらに、仲の良い同僚からは蘭の鉢植えまでプレゼントされるという心温まる展開に。
最後には全員が揃って「ハッピーバースデー」を合唱してくれ、私は思わず笑顔になりました。
アメリカではこうした誕生日の演出が珍しくないとは聞いていましたが、実際に自分が主役になると、その楽しさと驚きに胸がいっぱいになりました。
■【結】〜楽しい思い出、机に残る余韻〜
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この面白くて賑やかなサプライズがとても気に入り、私はしばらくの間、そのままデスクの飾り付けを残しておくことにしました。
ビキニコラ画像のポスターも笑い話として、しばらくの間、同僚たちの話題をさらい続けました。
思いがけない職場の祝福は、私にとって忘れられない思い出となり、今でもその時の温かい気持ちを時折思い出します。
仕事・学校の話:デスクが主役!? アメリカ職場のサプライズ誕生日劇場
デスクが主役!? アメリカ職場のサプライズ誕生日劇場
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