ショッピングモールで見知らぬ女性に声かけ　「妻を探して」理由に波紋

週末の大型ショッピングモールで、見知らぬ女性に声をかける男性が現れた——。
2024年6月上旬、東京都内のショッピングモールで目撃されたこの出来事は、SNSを中心に反響を呼んでいる。
現場でやり取りを目撃したというAさん（30代・会社員）への取材で、詳細が明らかとなった。

■突然の声かけ、その背景
目撃者によると、事件は人通りの多い午後に発生した。
モデルのように美しい女性に対し、40代前後とみられる男性が「すみません。
妻を見失ってしまって…。
少し話をしてもらえませんか？」と声をかけたという。
女性は戸惑いながらも応じたが、「どうして私なのか？」と理由を尋ねたところ、男性は「あなたのような美しい方と話していると、いつも妻がどこからか現れる」と答えたという。

■「ナンパ」？「ユーモア」？
このやり取りについて、周囲の反応は分かれている。
SNS上では「新手のナンパではないか」と懸念する声や、「ユーモアのある切り返し」と受け取るコメントも見られる。
専門家の見解も割れており、犯罪心理学が専門の加藤理恵氏（日本犯罪心理学会）は「公共の場での見知らぬ人への声かけはトラブルのもとになりやすい。
特に女性や子どもへの声かけには慎重さが求められる」と指摘する。

■モール側の対応と今後の課題
ショッピングモール運営会社の広報担当者は「本件に関する苦情は現時点で把握していないが、安心して利用いただくため巡回警備を強化中」とコメントしている。
一方で、こうした事例がSNSで拡散されることで、「安易な声かけ」に対する警戒感は高まっている。

■専門家の見解と注意喚起
加藤氏は「親切心やジョークのつもりでも、受け手に不安を与える可能性がある。
特に都市部の混雑した場所では、見知らぬ人とのコミュニケーションには十分な配慮が必要」と話す。

今後は、公共の場でのコミュニケーションの在り方や、モールなど商業施設における利用者の安全確保が一層求められるといえるだろう。
読者の皆さんは、こうした場面でどのように振る舞うべきだと考えるだろうか。