○自宅・リビング(夜)
(薄暗い部屋。
テーブルに父と子が向かい合って座っている。
窓の外には静かな夜景。
BGM:ゆったりとしたピアノ)
登場人物:
子(8歳・好奇心旺盛な少年)
父(40代・少し冴えないが優しい雰囲気)
子:(テーブルに肘をつき、上目遣いで)
ねぇお父さん、人間にはどうしてホクロってあるの?
父:(少し驚いて、微笑む)
いい質問だね。
(間)実はね、この宇宙は神様のホクロのひとつに過ぎないんだよ。
子:(目を丸くして)
えっ?じゃあ、僕たちって神様のホクロの中に住んでるの?
父:(うなずきながら、優しく)
そう。
神様の体にはたくさんの宇宙があって、そのひとつが僕たちの世界なんだ。
子:(身を乗り出して)
じゃあ、僕のホクロも宇宙なの?
父:(少し照れくさそうに)
そうさ。
僕たちのホクロも、小さな宇宙かもしれないよ。
子:(腕を伸ばして自分の腕を見つめ)
ええっ!?これ全部宇宙なの!?
父:(笑いながら)
そう。
気づかないうちにホクロが増えることがあるだろう?
子:(うなずく)
うん、あるある。
父:
あれは、いわゆるビッグ・バンなんだよ。
(少し神妙に)こうして話している今も、新しい宇宙や命が、僕たちの中で生まれてるんだ。
子:(しばらく黙って、考え込む)(間)
子:(ふいに、じっと父の額を見つめて)
じゃあさ…おでこの大きなホクロ、「かっこ悪い」って取ったお父さんは…最低の人間だよね。
父:(一瞬言葉に詰まり、目をそらす)
(間・長い沈黙)
子:(畳みかけるように、少し声を強めて)
最低の人間だよね。
父:(苦笑しながら、目を伏せて)
子:(さらに小さな声で)
無職かつ最低の人間だよね。
父:(小さく、ため息をつきながら)
無職は関係ないんじゃないか?
子:(椅子から立ち上がり、あくびをして)
寝るね。
おやすみ。
(子、部屋を出ていく)
父:(ぽつりと)
…なぁ、無職は関係ないんじゃないか…?
(BGM:静かにフェードアウト)
(画面暗転)
笑える話:ホクロに浮かぶ宇宙 ― 父と子の夜のささやき
ホクロに浮かぶ宇宙 ― 父と子の夜のささやき
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