笑える話:ホクロは宇宙の入り口?父と子の夜の壮大で不条理な会話劇

ホクロは宇宙の入り口?父と子の夜の壮大で不条理な会話劇

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■【起】〜ホクロの謎と夜の問いかけ〜
───────

ある晩、子どもはふと父親に問いかける。
「ねぇお父さん、人間にはどうしてホクロってあるの?」
静かな部屋に、素朴でありながらもどこか哲学的な疑問が響く。

父親は少し微笑みながら答える。
「いい質問だね。
この宇宙は神様のホクロのひとつにすぎないんだ。
つまり、神様の体にはたくさんの宇宙があるんだよ」
子どもは驚きと好奇心を隠せない。
「へぇ、僕たち神様のホクロの中に住んでるの?」

■【承】〜広がる宇宙のイマジネーション〜
───────

父親は、さらに話を膨らませる。
「そうなんだ。
そして私たちのホクロも、それぞれが小さな宇宙なんだよ」
部屋の中で、子どもの想像はどんどん広がる。
「ええっ!? これ全部宇宙なの!?」

父親は頷き、続ける。
「知らない間にホクロが増えることがあるだろう?あれはいわゆるビッグ・バンなんだ。
今こうして話している間にも、新しい宇宙や命が私たちの中で生まれているんだよ。
すごいと思わないかい?」

子どもは目を輝かせながらも、まだどこか信じきれない様子で父親の話に耳を傾けている。

■【転】〜ホクロの宇宙と父への鋭いツッコミ〜
───────

子どもはふと真顔になり、思い出したように言う。
「じゃあ、おでこの大きなホクロを『かっこ悪い』って理由で取ったお父さんは最低の人間なんだね」

父親は言葉に詰まる。

子どもは畳みかける。
「最低の人間なんだね」

父親は沈黙する。

「無職かつ最低の人間なんだね」

「無職は関係ないんじゃないか?」

■【結】〜夜は静かに、言い訳は続く〜
───────

子どもは「寝るね。
おやすみ」とだけ言い、ベッドにもぐりこむ。

取り残された父親は、まだ諦めきれずにぽつりとつぶやく。
「なぁ、無職は関係ないんじゃないか?」

静かな夜に、父親の小さな反論だけが響いていた。
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