■リード文
ある大学生カップルが山でのハイキング中に経験した出来事をきっかけに、以後の人生に大きな影響を及ぼす“異変”に見舞われた。
取材によると、行動の背景には地域の歴史や風習も関係していた可能性があるという。
当事者や地元住民の証言、専門家の見解をもとに、その全容を追った。
■大学時代の「ハイキング」が転機に
「今も後悔が残っています」。
都内在住の男性Aさん(30代、仮名)は、大学生時代の出来事を振り返り、こう語る。
Aさんは大学生の頃、当時交際していたBさん(仮名)と休日を過ごすことが多かった。
202X年春、Bさんの提案で「近隣の山へハイキング」に出かけたことが全ての発端だったという。
「その山は初心者向けで、ほとんど人もいませんでした。
Bさんと二人で景色や自然を楽しみ、とても良い思い出になるはずでした」(Aさん)。
■「立入禁止区域」での過ごし方が一変
当日、二人は晴天を信じて軽装で出発。
「途中にあったお堂の裏手に『立入禁止』の看板がありましたが、好奇心から侵入してしまいました」。
奥へ進むと滝があり、昼食を取り始めたところ、突然の雨に見舞われ大木の下や洞窟で雨宿りをした。
そこで二人の関係は親密さを増したという。
■不可解な“異変”の始まり
「下山後は普通の休日のはずでした」。
ところが翌日以降、Aさんの身に異変が起き始める。
Bさんと自宅で過ごしていた際、「誰かに見られている」ような強い視線を感じ、以降、行為に及ぼうとすると強い不安や動悸に襲われた。
「夢の中で、山中で凄惨な事件を見るようになりました。
現実でも白い手がベッドの下から現れるなど、説明できない現象が続きました」とAさんは証言する。
Bさんは「一度専門家に相談した方がよいのでは」と語ったが、Aさんは対応策が分からず、大学卒業と同時に交際は終わった。
■“山の因縁”と地元住民の証言
Aさんの証言によれば、その後も女性と親密な関係を築こうとするたびに異変が生じ、私生活に深刻な影響を及ぼすようになったという。
数年後、「原因を知りたい」と再び山を訪れたAさんは、お堂の近くで作業中の地元住民の男性(70代)に話を聞いた。
「昔ここには山賊が出て、旅人を襲っていたそうだ。
犠牲者の霊を鎮めるためにお堂が建てられたと伝わっている」と、男性は語る。
地域史に詳しい民俗学者・C氏によると「全国各地で、事件・事故の現場や供養塔などは“禁足地”(立入禁止区域)とされる例が多い。
知らずに入った場合、心理的な影響も無視できない」という。
■専門家の見解と今後
精神科医のD氏は「強い罪悪感や恐怖体験が、心身に後遺症として残ることは珍しくない。
民間伝承や心霊現象の有無にかかわらず、こうした心理的影響は十分考えられる」と指摘する。
Aさんは「今も心の整理はついていないが、誰かに相談することで前に進めるかもしれない」と話している。
■今後の課題
今回の取材で明らかになったのは、「知らずに踏み入れた場所」が人生に与える予期せぬ影響だ。
専門家は「心身の不調や異変を感じた場合、早めに信頼できる相談窓口を利用することが重要」と呼びかけている。
読者の中にも、似た経験を持つ人は少なくないかもしれない。
“禁足地”や伝承地への立ち入りには、十分な注意が必要だ。
怖い話:「山での体験が人生を一変」――大学生カップルに起きた“不可解な異変”の記録
「山での体験が人生を一変」――大学生カップルに起きた“不可解な異変”の記録
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