「どんな感じかって?小太りで眼鏡をかけているそうです。
」
そう淡々と説明する彼女の姿に、私は思わず吹き出しそうになった。
受話器越しのやりとりが、まるでコントのようだったからだ。
その数分前、彼女は取引先からの電話を受けていた。
伝言を預かるため、先方に「お名前はどんな漢字ですか?」と丁寧に尋ねたのだ。
ところが、相手は明らかに戸惑いながら「え?あ、はぁ。
えっと、小太りでぇ、眼鏡かけていて・・・」と的外れな答えを返してきた。
話を遡ると、どうやら相手は「どんな感じですか?」と聞かれたと勘違いしたらしい。
誰もそんなこと尋ねないのに。
ちなみに、その同僚は職場で「クールビューティー」と呼ばれるほどの冷静さで有名。
今回も表情ひとつ変えず、事の顛末を静かに語ってくれたのだ。
実はこの一件、彼女の冷静さが一層おかしみを引き立てていた。
もし私だったら、受話器を押さえて大笑いし、後から思い出してまた笑ってしまったに違いない。
仕事・学校の話:「小太りで眼鏡――衝撃の伝言ミスの真相」
「小太りで眼鏡――衝撃の伝言ミスの真相」
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