○合宿所・広場(夜)
N:社会人になり、バスケサークルに参加した美香は、毎日が新鮮で楽しかった。
恋愛なんて、考える余裕もなかった――あの夏の合宿までは。
(BGM:遠くで祭囃子のような音 やや賑やかな雰囲気)
○同・広場(夜)
(夏の夜。
メンバーたちが花火を楽しんでいる。
美香(24・明るいが少し不器用)は少し離れた場所で線香花火を手にしている)
(Oくん(24・穏やか・優しい雰囲気)、手持ち花火を持って近づいてくる)
Oくん:(微笑んで)
「美香、一緒に花火、やってもいい?」
美香:(少し驚いて)
「え?…うん、いいよ。
」
(Oくん、美香の隣に腰を下ろす)
SE:花火に火をつける音
(ふたり、並んで静かに線香花火を始める)
(間)
Oくん:(小さな声で、線香花火の炎を見つめながら)
「…こうしてると、時間が止まればいいのにって思う。
」
美香:(きょとんとして、彼の横顔を見る)
Oくん:(少し声を震わせて)
「ずっと…美香とこうしていたかった。
合宿が終わっても、サークルの外でも、一緒にいたい。
」
(長い沈黙)
美香:(驚いたまま、言葉が出てこない。
胸に手を当てて、鼓動を感じている)
SE:線香花火がはじけて落ちる音
Oくん:(苦笑して、立ち上がる)
「…じゃあ、みんなのところに戻ろうか。
」
(Oくんが歩き出す)
美香:(無意識にOくんのシャツの裾を掴む)(声が小さく、震えて)
「…まだ戻りたくない。
」
(Oくん、ゆっくり振り返る)(二人、見つめ合う)(カメラ、ゆっくりズームイン)
(Oくん、そっと美香を自分の腕の中に引き寄せる)
SE:遠くで打ち上げ花火が上がる音
(BGM:切ない曲調に変わる)
N:あの瞬間、世界にはふたりきりしかいなかった――そんな夏の夜だった。
(フェードアウト)
恋愛の話:夏夜の花火、君とふたり ― バスケサークルがくれた恋のはじまり
夏夜の花火、君とふたり ― バスケサークルがくれた恋のはじまり
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