夏合宿で生まれた新たな関係　社会人バスケサークルの恋愛事情

■リード文
2023年8月、都内の社会人バスケットボールサークルが開催した夏合宿で、参加者同士の新たな関係が生まれた。
本取材班は、合宿最終日に発生した「同期メンバーからの告白」という印象的なエピソードを取材。
恋愛に無関心だった女性が、思いがけない転機を迎えた背景と今後の展望を探った。

■バスケサークルでの出会い
都内で活動する社会人バスケットボールサークルでは、月2回の練習や季節ごとのイベントが定期的に実施されている。
参加メンバーは20代から30代前半が中心であり、競技を楽しむことを主目的としている。
取材対象である美香さん（仮名・会社員）は、社会人1年目から同サークルに所属し、「毎日が充実していた」と振り返る。
恋愛については「深く考えていなかった」と語るが、サークル内の交流は活発だ。

■夏合宿での出来事
2023年8月、サークル恒例の夏合宿が都内近郊で開催された。
最終日の夜、メンバーは花火を楽しんでいた。
美香さんによると、同期のOさん（仮名）が「一緒に花火やっていい？」と声をかけてきたという。
特に意識せず「いいよ」と返答し、2人で線香花火を始めた。

■突然の告白
花火を眺めていた最中、Oさんは「ずっと美香とこうしていたかった。
合宿が終わっても、サークルの外でも、一緒にいたい」と告白した。
突然の出来事に美香さんは驚いたが、「ドキドキしているうちに線香花火が落ちた」と当時を振り返る。
Oさんは「じゃあ、みんなのところに戻ろうか」と声をかけたが、美香さんは無意識にOさんの服を掴み、「まだ戻りたくない」と呟いたという。
その後、2人は自然と距離を縮めた。

■サークル内恋愛の実態と課題
社会人サークルにおける恋愛は、イベントや共同作業を通じて発展するケースが多い。
リクルートワークス研究所の調査（2022年）によれば、社会人サークルに参加する20～30代男女の約27％が「サークル内で恋愛関係になった経験がある」と回答している。
一方で、恋愛がサークル運営に与える影響については賛否両論がある。
人間関係の変化によるグループダイナミクスへの影響や、トラブル発生時の対応が課題として挙げられる。

■専門家の見解と今後の展望
恋愛心理学に詳しい成瀬真理子氏（都内カウンセラー）は「共通の趣味や目標を持つコミュニティでは、自然な形で好意が芽生えやすい。
サークル活動を通じて信頼関係が構築されることで、恋愛関係に発展するケースは今後も増加するとみられる」と指摘する。
一方、「個人の感情と集団活動のバランスを保つことが重要だ」とも強調した。

今後、両者がどのような関係を築いていくのか、またサークル全体への影響は注目される。
社会人サークルにおける恋愛の在り方について、読者の意見も問いたい。