小学生による家庭内傷害事件　義兄夫婦の離婚と複雑な家族関係の実態

■家庭内で発生した傷害事件、義兄夫婦が離婚へ

2024年6月上旬、首都圏在住のAさん（仮名）の親族間で、家庭内暴力を発端とする離婚騒動が発生した。
関係者への取材によると、義兄の連れ子による傷害事件が決定打となり、義兄（40代）と義兄嫁（30代後半）の夫婦関係が破綻したという。

■事件の概要――小学生が義兄をカッターで刺傷

関係者の証言によれば、事件は夫婦間の口論が激化した最中に発生。
義兄嫁の連れ子である小学生の男子児童が、義兄に対してカッターナイフを用いて刺傷を負わせた。
義兄は骨折、義兄嫁にも打撲やアザが確認されたという。
義兄は即座に警察へ通報し、現場は一時騒然とした雰囲気に包まれた。

■家族関係の複雑化とトラブルの背景

Aさんによると、義兄嫁は離婚歴があり、前夫との子どもを連れて義兄と再婚していた。
再婚当初から、義兄嫁がAさん夫婦の子どもと自身の子どもを無理に交流させようとし、周囲に負担がかかっていたという。
Aさんの夫が義兄に相談したことがきっかけで、義兄夫婦は新婚早々から関係が悪化。
養子縁組の話も立ち消えとなった。

義兄嫁は「Aさんが協力しないせいで家庭がうまくいかない」と主張し、周囲に責任を転嫁する場面も見られたという。

■事件後の対応――避難先を求めて親族宅へ

事件発生後、義兄嫁は「家の中がぐちゃぐちゃ」と語り、子どもを連れてAさん宅へ避難を試みた。
Aさんは一度は断ったものの、義兄嫁の強い要望を受け、義兄に連絡の上で一時的な受け入れを決断。
しかし、義兄と対面した義兄嫁は「うらぎりもの」と叫び、そのまま家を飛び出すなど、混乱した様子だったという。

■預かり拒否の判断と家庭への影響

Aさんは以前から義兄嫁の子どもの預かりを頼まれていたが、過去に短時間の預かり中でも自分の子どもが泣かされるなど、問題行動が続いていたため、以降は一切の預かりを断っていた。
Aさんは「たった一時間の間でも、うちの子が泣かされ乱暴だった」と振り返る。

■専門家の見解――「複雑な家族関係では外部支援が不可欠」

家族問題に詳しい心理カウンセラーの佐藤明子氏は「再婚家庭では親子関係やきょうだい関係が複雑化しやすく、感情の衝突が暴力に発展するリスクもある。
早期に専門家や自治体の支援を求めることが重要」と指摘する。

今後、義兄夫婦は離婚協議を進める見込みだが、児童へのケアや再発防止策が急務となる。
家族間トラブルの再発を防ぐためにも、関係者全体が冷静な対応と専門機関の利用を検討することが求められる。