■リード文
東京都内で「御祓い」を職業とする人物たちの知られざる実態を取材した。
約7年前、立ち飲み屋で偶然知り合った一般男性が、なぜ御祓いの現場に関わるようになったのか。
その経緯と現場での体験、そして御祓いビジネスの舞台裏を、当事者や関係者の証言をもとに明らかにする。
【見出し】
■謎の「御祓いバイト」体験談
■立ち飲み屋での偶然の出会い
■「叫ばれた」第一印象
■御祓いの現場へ――同行取材
■報酬とその後の心境
■専門家の見解と今後の展望
――
■謎の「御祓いバイト」体験談
都内在住のA氏(仮名)は、20代後半で引っ越しを機に地域の立ち飲み屋へ通い始めた。
友人もいない中で出会ったのが、「御祓い」を仕事とする女性・トキコさんだった。
A氏は「最初はただの飲み仲間だと思った」と振り返る。
■立ち飲み屋での偶然の出会い
A氏によると、初対面のトキコさんはA氏の顔を見るなり大声をあげた。
「これまでにも見知らぬ人に叫ばれる経験はあったが、今回は違った」とA氏。
トキコさんはその後、立て続けに出身地や家族構成などを質問。
A氏は「尋問のようだったが、話すうちに悪い人ではないと感じた」と明かす。
後日、トキコさんは自身の店のカードをA氏に手渡し、「今度、店に来てほしい」と誘った。
A氏は「興味がなかったので断ったが、再び立ち飲み屋で会い、強引に店に連れて行かれた」と語る。
■「叫ばれた」第一印象
店にはトキコさんに加え、若い女性のケイさんと痩せた男性のヤスオさんがいた。
A氏は「これは宗教の勧誘ではないかと警戒した」と当時を振り返る。
実際、会話はほとんどなく、店に到着するまで誰も口をきかなかったという。
到着した店舗は、一見すると占いの館だった。
A氏は「宗教ではなさそうだと安堵した」と語る。
しかし、トキコさんから「一緒に仕事をしないか」と持ちかけられたことで、状況が一変した。
■御祓いの現場へ――同行取材
A氏は「御祓いの手伝い」と称される仕事に誘われた。
当時は会社員だったため断ったが、「土日のバイト感覚で」と説得され、引き受けることとなった。
翌週末、都内の一軒家へ同行したA氏は、現場で異様な光景を目にする。
「中学生くらいの少年が、突然トキコさんに飛びかかった。
『ガジャガジャ』と叫んでいたが、私が近づくと震え始めた」。
トキコさんの指示で少年の背中を叩くと、少年は泡を吹いて倒れたという。
A氏は「何が起きているのかわからなかった」と当時の心境を語る。
その後、少年は半年ぶりに落ち着いて眠れたと家族から感謝された。
現場ではケイさんが体調を崩す場面も見られた。
■報酬とその後の心境
A氏はこの仕事で10万円の報酬を受け取った。
「中学生の背中を叩いただけで高額な報酬に驚いた」と話す。
以降、A氏は留学を挟みつつ、断続的に御祓いの手伝いを続けている。
しかし、A氏自身には霊的なものは見えず、いまだに「何も見えない」と語る。
「ケイさんは今でも現場の後に体調を崩す。
自分のせいかもしれないと申し訳なく思う」とA氏は語る。
■専門家の見解と今後の展望
御祓いや霊的現象について、心理学者の山田一郎氏は「集団心理や暗示の影響が大きい」と指摘する。
山田氏は「御祓いビジネスには、依頼者や関係者の心のケアや社会的な側面も含まれている」と分析する。
A氏は今後について「霊が見えないままだが、依頼があれば手伝い続けるかもしれない」と語る。
一方で、専門家は「こうした現場では冷静な観察と第三者の介入が重要」と警鐘を鳴らしている。
今後も御祓い業界の実態や、そこで働く人々の動向を注視していきたい。
不思議な話:「御祓いの現場で何が起きているのか」――体験者が語る、知られざる“仕事”の実態
「御祓いの現場で何が起きているのか」――体験者が語る、知られざる“仕事”の実態
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