「お前は俺の警告を無視した、今から警察に通報していいか?」
そう言い放った瞬間、NHK集金人のおっさんはしぶしぶと玄関の敷居をまたぎ、
「今回は見逃しますが、他の集金人が来たら契約をお願いします」
と捨て台詞を残して帰っていった。
だが、なぜこんな状況になったのか。
その直前、私は口を尖らせて「帰れ!」を10回以上、まくし立てた。
「不退去罪って知ってるか?何度も家主が”帰ってください!”と言っているのに居座り続けると、警察に通報できるんだぞ!」
と畳みかけたのだ。
集金人は顔をしかめ、「ふざけないでください!」と逆ギレ気味に反応したが、動じなかった。
事の発端はもっとくだらない言い合いだった。
「じゃあ、今からお前に俺のストリップを見せてやる!お前は俺に鑑賞料金を払え!」
と、集金人の横柄な態度に腹が立った私は、冗談まじりの反撃に出ていた。
しかし相手は呆れ顔をしつつも帰ろうとせず、事態は泥沼化しはじめたのだった。
時計の針をさらに巻き戻そう。
すべては、転職を機に地元へ戻り、アパートでの新生活初日。
慌ただしく荷物を整理していると、突然インターホンが鳴った。
「TVをお持ちですよね?設置すればNHKと契約して受信料を払う義務がありますよ、放送法で決まってますから!」
玄関先で待ち構えていたのは、偉そうな態度のNHK集金人だった。
私の新生活は、思わぬ訪問者によって波乱の幕開けとなったのだ。
思えば――
この一件は、単なる受信料の話ではなかった。
「強気な相手には、理論武装と多少のユーモアで対抗せよ」
新生活初日の試練は、そう教えてくれたのかもしれない。
スカッとする話:「今から警察に通報していいか?」から始まるNHK集金撃退劇
「今から警察に通報していいか?」から始まるNHK集金撃退劇
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