夜の山道で出会った、DQNと頼もしい旦那

武勇伝というほどでもないけれど、ある夜の出来事。

細い山道を、旦那と車で走っていたら、後ろからハイエースが接近。
まるでカブトムシのツノでもあるかのように、激しく煽ってくる。
道を譲りたくても、もう少し先の避難帯まで待たなければならない。
クラクションも鳴らされ、かなりの至近距離まで迫ってくるので、旦那はやむを得ず停車。

私は緊張しながら様子を見守る。
すると、後ろの車から棒を手にした男たちが下りてきて、車のドアを蹴った。
旦那が勢いよくドアを開けると、彼らは転倒。
旦那は仁王立ちでその場を制圧。
彼は外国人で、身長185センチ、体重110キロの大柄。
重量挙げで世界大会に出場したこともある。

男たちは慌てて―「すいません！すいませんっ！」と小さくなる。
旦那が―「ドア蹴ったよね？」と問いただすと、―「すいませんっっ、これ、修理代ですっ」と一万円を差し出してきた。
旦那が―「いらないよっ！」と断ると、彼らは一万円を車内に投げ込み、急いで逃げ帰った。

その後、旦那は何事もなかったかのように車を発進させ、後ろの車もついて来なかった。
一万円は、近所の養護施設にクリスマスプレゼントとしてホールケーキを2つ寄付することに。
DQNたちからの思わぬクリスマスプレゼントだね〜！