山道で発生した「あおり運転」トラブル　大柄外国人男性の対応が事態を一変

■深夜の山道で「あおり運転」トラブル発生

6月上旬、関東地方の山間部で、外国籍の男性（身長185センチ、体重110キロ、過去に重量挙げ世界大会出場経験あり）が運転する車両が、後方車両による「あおり運転」被害に遭遇した。
この日、男性は妻とともに細い山道を走行中、後方から接近したワンボックスカーに激しく追従された。
現場は退避帯まで十分な距離があり、道を譲ることが困難な状況だった。

■暴力的行動に発展　現場での一部始終

関係者によると、後方車両はクラクションを鳴らしながら接近。
やむなく停車したところ、車内から複数の男性が棒を手に降車し、運転席側ドアを蹴るなどの威嚇行為に及んだという。
目撃した同乗者は「一時は身の危険を感じた」と振り返る。

ところが、運転していた外国籍男性が勢いよくドアを開けると、男たちはバランスを崩して転倒。
男性はその場で毅然とした態度を示し、騒動を制止した。
加害者とみられる男たちは「すいません」と謝罪し、損害賠償として現金1万円を差し出したが、男性はこれを拒否。
最終的に男たちは現金を車内に投げ込み、そのまま現場を離脱した。

■被害者は現金を寄付　「思わぬクリスマスプレゼント」

事態は大きな怪我や物的被害なく収束。
男性は受け取った現金を近隣の養護施設に寄付し、クリスマスプレゼントとしてホールケーキ2個を届けたという。
「予期せぬ形で地域に貢献できた」と妻は語る。

■専門家の見解と今後の課題

交通心理学に詳しい田中誠一・関東大学准教授は「近年、あおり運転によるトラブルは全国的に増加傾向にある。
今回のように体格や強い態度で事態が収束するケースもあるが、一般的には速やかな110番通報と安全確保が重要だ」と指摘する。

今後も道路交通法の厳格な運用や、社会全体での「あおり運転」根絶への取り組みが求められている。
読者の皆さんも、トラブル発生時には冷静な対応を心がけてほしい。