○TSUTAYA・男子トイレ(夕方)
SE:扉が軋む音、微かに店内BGM
N:何気ない日常の一コマ。
思いがけず、ドラマは始まる。
○個室内
登場人物
タカシ(30・ごく普通の会社員、やや気弱)
謎の男(年齢不詳・軽い口調、電話中)
タカシ:(扉を静かに閉めて)(ほっと息をつき、スマホを取り出す)
SE:隣の個室のドアが開く音
(間)
SE:衣擦れの音、誰かが隣に入る
(タカシ、ちらりと壁を見やる)
(静寂)
謎の男:(いきなり、明るく)(個室越しに)
「おぅ、こんちは」
SE:タカシ、スマホを落としそうになる
タカシ:(驚いて)(小声で、戸惑いながら)
「あ、こんちはっす…」
(間)
謎の男:(壁越しに、軽い口調で)
「最近、どう?」
タカシ:(苦笑しながら、壁の方を見て)
「ああ…まあ普通ですね。
そっちは忙しいんですか?」
(間。
タカシ、少し緊張気味に手を組む)
SE:隣の個室で椅子が軋む小さな音
謎の男:(急に低い声、真面目なトーンに変わる)(スマホを耳に当てて)
「…ちょっとかけ直すよ、隣に変なのがいる」
SE:ガタッと立ち上がる音、ドアが開き足早に去る足音
(タカシ、唖然とした表情で固まる)
N:それは、ほんの数十秒の出来事だった。
(BGM:静かにフェードアウト)
(画面暗転)
笑える話:個室越しの邂逅 〜TSUTAYAトイレ、不可思議なる対話〜
個室越しの邂逅 〜TSUTAYAトイレ、不可思議なる対話〜
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