「ちょっとかけ直すよ、隣に変なのがいる。
」
その一言を残して、隣の個室から誰かが出ていった。
思いがけない言葉だったが、俺はただ呆然と便座に座っていた。
数分前——俺はTSUTAYAのトイレで用を足していた。
すると、隣の個室に誰かが入ってくる気配があった。
普段ならそのまま静かにしているはずだが、なぜかその人物は突然、個室越しに話しかけてきたのだ。
「おぅ、こんちは。
」
まさかの挨拶に俺は戸惑いつつも、「こんちはっす」と反射的に返してしまった。
その後も、「最近どう?」などと立て続けに話しかけてくる。
俺も仕方なく、「まぁ普通だね。
忙しいのかい?」と適当に返した。
だが、その瞬間、隣の声色が急に低くなり、ボソッと「ちょっとかけ直すよ、隣に変なのがいる」と呟いたのだ。
話はこうだ。
最初から隣の相手は電話中で、俺に話しかけているつもりなどなかった。
俺はまるで会話に割り込む「変なやつ」扱いされてしまったのである。
今思えば、個室越しの会話に応じるなんて普通じゃなかった。
だが、あの瞬間の俺にはそんなこと、知る由もなかったのだ。
笑える話:「隣に変なのがいる」——TSUTAYAトイレ事件の真相
「隣に変なのがいる」——TSUTAYAトイレ事件の真相
🔄 オチから に変換して表示中
読了
スワイプして関連記事へ
0%
記事要約(300文字)
ダミー1にテキストを変換しています...
0%
変換中
コメント