「トイレ個室越しの声かけ」増加？TSUTAYA店舗で発生した驚きの一幕を取材

■TSUTAYA店舗で発生した“個室越しの会話”　利用者が語る不可解な体験

2024年6月初旬、東京都内のTSUTAYA店舗内にあるトイレで、「個室越しの声かけ」という一風変わった出来事が発生した。
利用者のAさん（30代・会社員）が本紙の取材に対し、その一部始終を語った。

■突然の「こんにちは」に困惑

Aさんによると、当日午後、同店舗を訪れた際にトイレの個室を利用したところ、隣の個室に別の利用者が入室。
その直後、「おぅ、こんちは」と隣から明らかな声かけがあったという。
Aさんは「トイレの個室で声をかけられることは通常なく、かなり驚いた」と語る。

■会話は唐突に終了　「隣に変なのがいる」との声も

Aさんは困惑しつつも「こんちはっす」と応じたが、相手はさらに「最近どう？」と続けた。
その後、Aさんが「まぁ普通だね。
忙しいのかい？」と返すと、相手は急に声を低くし、「ちょっとかけ直すよ、隣に変なのがいる」と小声で発言。
そのまま個室から立ち去ったという。

■背景にある“スマホ利用”との関連性

近年、個室内でのスマートフォン利用の増加が報告されている（総務省「情報通信白書」2023）。
専門家の間では、個室での電話やSNSのやり取りが習慣化し、周囲との距離感が曖昧になっていることが指摘されている。
日本トイレ協会の担当者は「本来、トイレの個室はプライベートな空間だが、コミュニケーションの誤作動が起こるケースも増えている」と話す。

■利用者の困惑と今後の課題

今回の事例についてAさんは「本当に戸惑った。
今後、同様のケースが増えれば利用者の安心感が損なわれるのではないか」と懸念を示す。
専門家は「個室での通話や声かけには配慮が必要」と指摘しており、店舗側も啓発に努める必要があるとみられる。

■専門家の見解と今後の展望

行動心理学者の鈴木正彦氏（中央大学）は「公共空間における“境界のあいまいさ”が、コミュニケーションの混乱を招くことがある。
今後、利用者教育やマナー啓発の徹底が求められる」と述べた。

今後、店舗や社会全体でどのような対応が進むのかが注目される。