私の名義がブラックリストに載った。
驚きと悲しみで眠れない日々が続いている。
3日前、携帯ショップで新しいスマホを買おうとした私は「未納料金がある」と告げられ、購入を断られた。
未納分を支払っても、分割払いは不可。
本体は一括でしか買えないと言われ、唖然とした。
理由が分からない。
毎月きちんと支払っているのに。
念のため調べてもらうと、私の知らない電話番号と、まったく見覚えのないiPhoneが契約されていた。
名義は間違いなく私。
情報開示の結果、事態はさらに謎を深めた。
話は半年前に遡る。
実は、小学生の娘が私の免許証を持ち出し、娘名義のお年玉用通帳と印鑑も用意して、たった一人で携帯ショップへ行ったのだ。
「保護者は?」と聞かれた娘は、「来れない」と答えたらしい。
それでも店はiPhoneの新規契約を私名義で通してしまった。
その後、娘は私に内緒でiPhoneを使い続け、残高が尽きて支払いが滞ると、督促状を自分で隠していた。
すべては私にバレないように。
今になって家族で全てを知り、娘に怒り心頭だ。
しかし冷静に考えると、書類さえあれば小学生一人にスマホを売る携帯ショップ側の問題も大きい。
お客様センターに問い合わせると「絶対にできない」と否定されるが、現実には契約が成立していた。
私たち親子の未熟さはもちろん責められるべきだが、売る側のずさんな対応にも納得がいかない。
「なぜこんなことになったのか」――時計の針を巻き戻すと、家族の信頼とショップの審査、そのどちらにも穴があったことに気付かされる。
結末を知った今、怒りと悲しみの奥には、社会全体が見過ごしている“危うさ”が残り続けているのだ。
修羅場な話:ブラックリストの真実―娘が隠していたもう一つのiPhone
ブラックリストの真実―娘が隠していたもう一つのiPhone
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