「娘の秘密」と「名義の影」──家族に忍び寄る携帯契約トラブルの顛末

■【起】〜思いもよらぬ未納通知〜
───────

新しい携帯の購入を思い立ち、ショップに足を運んだ。
そこで、まったく心当たりのない「未納料金」があると告げられた瞬間、私は強い衝撃を受けた。

もちろん、毎月きちんと支払いをしている自覚があった。
分割払いも断られ、本体代金は一括でしか購入できないと言われ、困惑と不安は膨らんでいった。

■【承】〜隠された番号と名義の謎〜
───────

「そんなはずはない」と思いつつ、詳細を調べてもらうと、見覚えのない電話番号が浮かび上がった。
しかも、その契約は私の名義で登録されているという。

さらに調査を進めると、今まで見たことのないiPhoneが私名義で契約されていることが判明した。
誰が、どうやって？頭の中は疑問でいっぱいになった。

■【転】〜娘の裏切りとショップの落とし穴〜
───────

事実が明らかになったのは、その後だった。
なんと、小学生の娘が私の免許証と娘自身のお年玉用通帳、はんこを持ち出して、ひとりで携帯ショップへ行き、私名義でiPhoneを購入していたことがわかった。

娘は「保護者は？」と聞かれたものの、「来れない」と答えると、そのまま契約が成立してしまったという。
支払いはお年玉の残高が尽きた時点で止まり、未納が発生。
督促状はすべて娘が隠していたらしい。

お客様センターに問い合わせると、新規契約は代理受付不可で、絶対にそんなことはあり得ないと断言された。
しかし実際には、ショップで契約は成立していたのだ。

■【結】〜眠れぬ夜と残された問い〜
───────

娘の行動に怒りと悲しみが湧き上がったが、冷静になって考えれば、私たち親子だけの落ち度ではなく、売る側にも大きな問題があるのではないかという疑問が残った。

今度、購入店に直接事情を聞きに行くつもりだ。
親としての責任を痛感しつつも、こうした事態を防げなかったショップの在り方にも、どうしても納得がいかない。

驚きと悲しみ、そして今もなお眠れぬ夜が続いている。